おまけすんちょる3

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どこから出てきたのか、紙とペンを持って説明するハンソラ
イラスト付きなのは嬉しいけど絵のセンスも気になる





｢ Aさんがいるとして、でもその人は病気で｣


｢ うん｣


｢ そこにBが現れる｣


｢ それがハンソラね｣


｢ 黙って｣






書くの面倒くさくてやっぱりやめるらしい。

最初からそうなるって思ってたよ







｢ そのBはAが気にならないこともなくて｣


｢ うんうん｣


｢ だるい、BはAが好きだと気づいてしまった
問題なのはAには余命があって ｣





ハンソルは基本クールな素振りを見せてるから
こうして相談してくること自体凄くレア


ちゃんとアドバイス出来るかと早くも不安だ







｢ Aが親に"どうせ死ぬから幸せになりたくない"って
言ってるのをBが外で聞いてしまったらしくて｣


｢ …うん｣


｢ どうしたらいいかわからない｣






きっとこの子は、この話を誰かにする事すら
沢山悩んでこうして相談してくれたんだと思う


でも何て言えばいいのか全然わかんなくて







｢ Bはこのまま隠すべきか、伝えるべきか｣


｢ 隠すか伝えるか…｣


｢ ヌナだったらどっち？｣







状況は大分ハンソラと違っていたけど

私はこのままずっと隠す事しか出来ない




今もそうだけどこれから先、もしかしたら一生
この後悔と一緒に生きていくのかもしれない。






｢ 伝えられる環境があるなら伝えるべきだよ｣






その子の心の中なんてわからない

でも言わないと私みたいに惨めになってく







｢ これは私がよく知ってるから言ってるよ。
今あるチャンスを逃したらずっと後悔する｣


｢ …うん｣


｢ それにどれだけ辛い状況の中で生きていても
幸せなりたくないなんて思わないんじゃないかな｣







こんな偉そうにアドバイスできる立場じゃない

そんなことよくわかってる。




でも私がスンチョルに何も言えずに終わったように
ハンソルにも同じ後悔をしてほしくない。








｢ ありがとう、ヌナ｣


｢ ハンソラも話してくれてありがとね｣








やり直したい。


全部やり直して、スンチョルに伝えたい









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