キミがくれたもの。2 (ページ21)

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アンコールが始まり私は蓮くんのデビュー発表などは見たこと無かったから、新鮮だったけど。

隣のりりはそのライブにも行ってたみたいで(ほんとに興味が無さすぎたのと、ちょうどお仕事をたくさん貰いはじめたくらいでなんにも知らなかった笑)映像をみてポロポロと涙を零していた。

そのあとすぐ曲が始まって……え。蓮くん前髪あげてる！！

彼らの手には…なにあれ。ミニブーケ？
考えてるうちにそのブーケをぶんっとアリーナ席に投げ込んだラウールくん。

璃衣奈「ええ！！！！」

「え、なに。」

璃衣奈「ラウちゃんが花束投げた…え、みんな投げるのかな…え、りょへくんはまだ…もってるか。」

あ、なるほど。あの花束、ファンの子が持って帰っていいんだ。蓮くんもみつつ、ほかのメンバーさんもみていたら、アリーナ席にほぼノールックで花束を投げた深澤さんと渡辺さん。

あー…あー…

花束はほぼ分解状態。

隣でりりはまだブツブツ言ってるし。オタクの恨み？執念って凄い…。

てっきりあの動くステージの上から全員投げると思いきや、まだ持ってる人もいて。

蓮くんなんてもってる花束でおててフリフリ。
あちこちから蓮くん！れんー！めめー！と花束の欲しいファンの子の声。

ぼーっと見てたらキャァ！という声が近くであがって、何事？と思ったら外周からも降りて、地面を歩いてる阿部さんが近づいて来てた。

「り…」

りりって声をかけようとしたけど、阿部さんが大好きなりりはもう既にロックオン。

そんな健気なりりが可愛くて仕方ない。

大人しく見てよーって思ったら、りりの目の前にきて止まった阿部さん。

そして

亮平「はい。」

着席ブロックで確かに手は届くものの、直接手渡しで阿部さんから花束をもらったりり。

璃衣奈「ぐすっ………」

ぎゅっと花束を握りしめてボロ泣きのりり。

「りり、良かったねぇ。」

なんて他人事だと思ってたらなんかスポットライト当たってる…というか当てられてる？

キョロキョロと辺りを見渡すと、つい数秒前のデジャブ。

蓮「A」

「…ちょっ…」

蓮「はい。」

会場「きゃー！！」

モニターにまで抜かれて花束を受け取る私。

蓮「愛してる」

会場「ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧ！！！！！！！！」

マイク通して愛の告白とかもう、何考えてるのよ…

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嬉しかったけど。