浦島坂田船のシェアハウス。 (ページ6)

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午後６：００を廻ったころ、再度志麻の体温を測ってみた。

坂「３９.４・・・上がっとるわ。」

浦「これってインフルエンザじゃね？」

心配そうに浦田は、志麻と坂田の顔を交互に見つめる。

センラは優しく志麻の手を握っていた。

坂「いや、インフルの時みたいな症状はないから。でも、高いよな、熱。」

せ「明日、病院行きましょか。」

志「・・・センラ、さん。も、大丈夫・・・」

志麻は、センラの手を弱く握り返しながら、声を掛けた。

すると、センラは手を握ったまま、志麻を抱き上げた。

せ「こんな熱あんのに、大丈夫やないやろ。部屋行こか？」

坂「センラまんとうらさん、明日仕事やろ？」

せ「でも、仕事行くまで面倒みとうから。」

センラは志麻を抱いた状態で階段を上り、紫の扉を開け、志麻のベットに寝かせた。

氷枕を当て、掛布団を首元まで掛けさせる。

その際も、荒い呼吸を繰り返していた。

すると、扉をノックする音が聞こえる。

浦「市販薬があったから、起きたら飲ませてやって。」

坂「センラまん、今日ここで寝るの？」

坂田の質問に一瞬頭を抱えたセンラだったが、すぐに答えた。

せ「ちゃんとマスク付けてそれなりに距離取って寝るから。」

坂田とうらたは頷いて部屋を後にした。

センラは志麻の対角線上に布団を敷き、最後に志麻の熱さまシートを取り替え目を閉じた。