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目が覚めたら俺はひじりの手を握っていた。
それに驚いて起き上がると同時に彼女はバランスを崩した。
幸か不幸か、彼女は覆い被さるようにこちらへ。
俺の顔面、視界が柔らかいものでいっぱいになった。
これは……
『っごめん、』
…胸や。
紛うことなき幼馴染みの。
気づいてしまった事実に、どんどん顔は熱くなっていく。
腰抜けるわこんなん。
『トンちゃーん？戻ってこーい？？』
なんて、目の前のこいつには大変面白く見えたようだ。
あかん、俺のが立ち上がってきている。
これまでひじりに見られたら…。
考えただけでくらくらする。
おん、と小さく返せばこのむっつりDTと言われる。
おまっ…ひじりあのなあ、
意地悪く笑いながら彼女はブランケットをこちらへ投げてよこす。
それを有難くお借りして床に降りた。
沈黙が続く。
気まずすぎるやろ。
不意にひじりを見れば、どうやら同じことを考えていたらしく勉強会のため出したテーブルの上にあるノートをやけに時間をかけて閉じていた。
｢…片付け手伝うわ。グラスとか1人で運ぶん大変やろ。｣
あまりに沈黙が続くので様子を伺うようにそう言えば大きな黒目をこちらへ向けて、
『ああほんまに？動けるんやったらお願い。』
といつもと変わらぬ様子で返事をした。
あまりのすました顔になんや、恋愛経験の差か、？なんて思いながら4人分用意されていたグラスをトレーに載せて持っていく。
後ろからスナック菓子やらを出していた皿を持ってひじりが着いてくるのを確認してドアを開けた。
キッチンに辿り着いて、耳には横で彼女が洗い物をする音のみが届いている。
相変わらずお互い無言のままだ。
もう十数年間幼馴染みをやっているのだから、今はもう特に気まずさも無くなったが。
洗い終えたグラスを受け取って水気を拭き取っていく。
その時言われた言葉。
『ありがと、…なんやこれ新婚さんみたいやな？』
どっ、血液が沸騰でもしたかのように身体が熱くなる。
そういうの反則やで、ひじり。
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白桃。(プロフ) - パソコンの精さん» 告白ありがとうございます惚れました！(？)諸事情によって更新できていませんでしたが、本日から再開するのでまたいつか思い出していただけたらうれしいです、！！ (2021年5月30日 12時) (
レス) id: 9904d321f7 (このIDを非表示/違反報告)
パソコンの精 - あー好き 大好き(突然の告白) 更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年12月13日 9時) (レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃。 | 作成日時：2020年8月22日 12時
