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すっかり夢の中へ旅立ってしまった幼馴染みことトントンを見やる。
勉強疲れからか大胆に仰け反るようにして寝ていた。
ベットを支えに体制を保つ姿はさながらバッテリーの切れたロボット。
なんて器用なんだ。まったく。
呆れとも取れるため息をついて私は彼から視線を逸らした。
うちで勉強会をしていたというのに、ロボロと大先生、私を置き去りに意識をとばして行ってしまったトントン。
何故こうなるまで根を詰めてしまうのか。
生徒会の仕事でオールしてたの知ってるからな。
上を向いているためズレはじめている銀縁フレームの眼鏡をそっと外して、男2人の協力を得てベッドに横たわらせた。
これはもちろん“私の”だ。
こら大先生不満を言うんじゃない。
じとりと彼を見れば、それじゃあ僕には膝枕してや、なんて言うものだから拳で対抗した。
一通り勉強を終えたあとののんびりタイムにシャットダウンされてよかったとつくづく思う。
図体の大きいトントンを運んだロボロはお手洗いへ、大先生は元がつく方の彼女と通話しに怠そうにベランダへと出た。
いやそれなら廊下でしてくれ、そこ電波飛んでへんし。
さて、と休憩するために私もトントンの寝ているベッドの傍に座り寄りかかった。
ちらりと彼を盗みみれば、トレードマークの真っ赤なマフラーは緩まっている。
けれど顔は苦しそうに顰められていた。
そこでもう一度マフラーを確認。
いやねじれて絡まっとるわ。
しゃーないな、とゆっくりマフラーを引き抜いてあげればみるみるトントンの顔は安らかになっていく。
えっ、助けるの遅くて天国に旅立ったりしてないよね？
ああ、息してるわ安心。
よかったな私がこんなに優しくて。…と、笑みを浮かべながら離れた。
いや正確に言えば“離れようとした”だけでそれは実現しなかったが。
理由は明白。
トントンに手をがっしりホールドされているじゃないか。
力が強すぎて骨折れるのも時間の問題なんですがそれは。お前寝ててその力かよ。
だいしゅきホールドしてくれた方がまだマシだ。
いや私何口走ってんの？
普段こんなことされないので内心動揺してしまったが、この家にはロボロも大先生もいる。
あいつら帰ってきた時ぜったいうるさい。私にはわかる。
なんて説明すればいいんだこの状況…寝顔は可愛いなちくしょう。
お願い教えてえらい人。
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白桃。(プロフ) - パソコンの精さん» 告白ありがとうございます惚れました！(？)諸事情によって更新できていませんでしたが、本日から再開するのでまたいつか思い出していただけたらうれしいです、！！ (2021年5月30日 12時) (
レス) id: 9904d321f7 (このIDを非表示/違反報告)
パソコンの精 - あー好き 大好き(突然の告白) 更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年12月13日 9時) (レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃。 | 作成日時：2020年8月22日 12時
