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「それで、どうしてここにいらっしゃるんですか?」
まだ、問いかけに対して答えられていないことを思い出してもう一度聞いてみる。
怪しいことこの上ないので少し刺々しい口調になってしまった。
すると、今度は当たり前かのように男は口を開いた。
「いくら待ってもお前が連絡をよこさないからだ。」
はい?今なんて?
私が?連絡をしなかった??
「私は、何回も番号を確認した上でその日に連絡しました!!それなのに、電話に出たのは全く知らない女性でした!花の女子高生を弄ばないでください!!」
ほら!と、あの日手渡された数字の羅列を突き出す。
数秒沈黙が続いて、男はなんだか気まずそうに口を開いた。
「…すまない。会社の番号を渡していた。」
──私の番号はこっちだ。
……はあああああああ?!!!
閑静な住宅街に響き渡りかけた声を自分の手で覆い尽くすと、目の前の男、鬼舞辻はもう一度謝罪の意を伝えた。
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作者名:白桃。 | 作成日時:2020年1月31日 22時