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「えっ…会社の番号って、あなたがお勤めになってるところってことですよね?」
「ああ。」


「でも、電話に出た女の人は鬼舞辻って社員は居ないと言っていましたよ?」
鬼舞辻なんて苗字そうそう居ないですし。
言ってから、質問ばかり繰り返してこの人のことを知りたいみたいじゃん、と恥ずかしくなってきた。

「…訳あって本名は使っていない。」
─────鬼舞辻という名は数少ない信頼のおける奴にしか教えないからな。

鬼舞辻さんは、にやりと言う効果音が似合う、不敵な笑みを浮かべた。

……え?
この人私のこと信頼のおける奴って言ってるってことだよね?
ほぼ初対面なのに…?
「私とはほぼ初対面なのに、だとでも言いたげだな琴枝。」
「そりゃそうです!私みたいな平凡な女子高生のどこが信頼出来るんですか!!」
あまり目がいかなかったがよくよく見みれば、鬼舞辻さんはとても良質な生地のスーツと革靴を身にまとっていて、どこぞの社長さんみたいだ。
そんな人がなんで?
…ますます怪しくなってきた。

そんな心の声が何となく出ていたのか、目の前の男は当たり前かのように私をエスコートしながら歩き出した。



「まず、私には前世の記憶というものがある。」
────にわかには信じがたい話だがな。

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設定タグ:夢小説 , 鬼舞辻無惨 , キメツ学園   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:白桃。 | 作成日時:2020年1月31日 22時

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