ヤンデレ9 ページ10
｢Aさんを……その、あ、愛してる……から…｣
彼の言葉はだんだんと小さくなっていった。それと比例するように それこそリンゴのように紅く染まる顔。落ち着かないような様子でそわそわと手をさ迷わせている。
そういえば、こうして直接的に想いを伝えられたのは初めてだったろうか。
｢だから、Aさん、その………｣
『＿＿ごめんなさい。私、イソップくんとは……』
ここでハッキリ示さなければいけないと思った。あれ以上聞いてしまうと本当に断れなくなる、抜け出せなくなる。好きでないのに付き合うなんて彼に失礼だ。それに私にだって……いるから。だから、こうするしかないんだ。無意味な言い訳をしながらチラリと彼を見やると
｢──ああ、やっぱり……占い師に変えられてしまったんですね…｣
ひとこと、抑揚のない声で零した。
変えられた？イライさんに？一体どういう事をだろうか。どこか不穏な空気を感じる。
｢いえ、ちゃんとわかってますよ。Aさんは悪くありません。悪いのは僕との仲を引き裂こうとする占い師です｣
｢よそよそしかったのだって、占い師に変なことでも吹き込まれたのでしょう？先日部屋で話した時に｣
心臓を射抜かれたような衝撃がはしる。
＿＿見られてた
彼は知っていたんだ。仲を裂く…吹き込まれた…理解が追いつかない。驚きと漠然とした恐怖で思考が上手く働かない。
｢ああ、もっと早くに処理しておくべきでした……そうすればこんな事には…｣
『ね、ねぇ さっきから何を言ってるの？変えられた…って』
意を決して聞いてみる。すると彼からは予想外の返答が返ってきた。
｢未来ですよ！！僕とAさんが結ばれる幸せな未来、それが全て、あの占い師に……！｣
『なに…それ…？なんで私とイソップくんが……』
｢僕とAさんは運命で結ばれているんです。だからおかしいじゃないですか……Aさんが、占い師を…好き、だなんて……！｣
"おかしい"その一言で私の恋が否定された気がして、驚きも 恐怖も 全て忘れて後の事など考えず叫んでしまった。
『おかしいのは……イソップくんの方じゃない！！』
『私達の未来なんて知らない、狂ってるよ…！』
｢＿＿狂ってるのは僕達が結ばれない未来ですよ……｣
それだけ言うと、イソップくんは部屋から去っていった。
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サち - 好きです、、、！ (2020年11月19日 0時) (
レス) id: 5f8af6ff0a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - なくと（幾）さん» ありがとうございます…！申請します… (2020年2月12日 18時) (レス) id: 2b2651b588 (このIDを非表示/違反報告)
なくと（幾）(プロフ) - ひなさん» ぜひぜひ！私も初心者ですので！ (2020年2月12日 18時) (レス) id: bcb97145ae (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - あの、私みたいな初心者でもフレンド申請しても大丈夫なのでしょうか…？ (2020年2月12日 17時) (レス) id: 2b2651b588 (このIDを非表示/違反報告)
なくと（幾）(プロフ) - なななさん» 大変お待たせ致しました...！それは究極の選択ｯ！2人とも推してますが、使いやすさ的な意味ではガバエイムを補助してくれる謝必安ですかね (2020年2月10日 19時) (レス) id: bcb97145ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なくと | 作成日時：2020年1月1日 14時
