ヤンデレ2 ページ3
何と言ったらいいのかわからず言葉を詰まらせた。
そんな私のことはつゆ知らず、言葉を続けるイソップくん。
『前回、僕が離れたあとハンターに殴られてしまったでしょう?それから僕も反省したんです。何故ずっとついていなかったのだろうって。なので──』
これはいけない。
私だけならともかく、他の人にも迷惑をかけるのは阻止しないと。そう思い彼の言葉を遮るように反論した。
『だ、大丈夫だよ!私もチェイス頑張るし…それよりも別々に暗号機を回す方が』
「ダメです!!」
『っ!?』
鬼気迫る様子で肩を掴み叫ぶ彼に身を固くする。
もうさっきのゆるく笑っていた面影は無く、目にさす影が深く光は見えない。
「それじゃあダメなんです…僕の知らない間にAさんが傷つけられるなんて……汚されるなんて……嫌だ、僕が、」
へたりと崩れ落ちるのとは裏腹に肩を掴む力はどんどんと強くなる。今にも消え入りそうな声で呟く彼。顔を伏せ表情が見えないのが余計に不安を掻き立てる。得体のしれない恐怖に呼吸が浅くなる。
『まって、おちついて、』
「もう、もうあんな思いをするのは嫌なんです………」
『……』
私は知らないうちに彼を心配させていたんだ
そうだ、最近はチェイスをする機会も増えてよく怪我をしていたっけ… 彼は友人なのだから心配するのは当たり前だ。
そう自分を納得させようとした。のしかかる違和感から目を背けて。
謝らなくちゃ
彼を落ち着かせなくては。そう思い口を開きかけた時彼は唐突に顔を上げた。
「だから、」
「もう ぜったいに 僕から離れないでくださいね」
そう言う彼の目は虚ろで表情は無く──
感の鈍い私でもわかった。
これは 地雷を 踏んでしまった
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サち - 好きです、、、! (2020年11月19日 0時) (レス) id: 5f8af6ff0a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - なくと(幾)さん» ありがとうございます…!申請します… (2020年2月12日 18時) (レス) id: 2b2651b588 (このIDを非表示/違反報告)
なくと(幾)(プロフ) - ひなさん» ぜひぜひ!私も初心者ですので! (2020年2月12日 18時) (レス) id: bcb97145ae (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - あの、私みたいな初心者でもフレンド申請しても大丈夫なのでしょうか…? (2020年2月12日 17時) (レス) id: 2b2651b588 (このIDを非表示/違反報告)
なくと(幾)(プロフ) - なななさん» 大変お待たせ致しました...!それは究極の選択ッ!2人とも推してますが、使いやすさ的な意味ではガバエイムを補助してくれる謝必安ですかね (2020年2月10日 19時) (レス) id: bcb97145ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なくと | 作成日時:2020年1月1日 14時