イレギュラー 1-1 ページ38
「おお…。」
作る過程を見ていたコネシマ様が感嘆の声を上げていたのを聞いてしまい、少し笑ってしまった。
「わぁ！とっても美味しそうです…！」
リリィが目を輝かせながら出来上がった肉まんを覗き込んだ。
「もしよければ食べる？一人で食べ切るには多く出来てしまったし…」
というか、料理って作っているうちに空腹が紛れるのは私だけだろうか？
「いいんですか？是非いただきます！」
「え、俺も食べたい」
お兄様も隣に来てそう言ったので、もちろんです。と返した。
「……。」
その様子をコネシマ様は黙って見つめていた。
お皿に盛った肉まんを食堂まで持っていくと、幹部の何人かも昼食を食べるために集まっていた。
「え、A様の持っとるのめっちゃうまそ…てかなんでメイドの服着とるん！？」
まずシャオロン様にそう突っ込まれたので、とりあえず苦笑いを返しておいた。
「まぁ、色々ありまして…」
他にも、ゾム様やひとらんらん様、複雑そうな顔の大先生と…あれ、は…
ショッピ君とチーノ君では…！？
「…あ、コネシマさん、彼女がA様、ですか？」
ぐるぐるメガネに水色のツンツンとした髪…どこからどう見てもチーノ君…否、チーノ様、か。
「ああ、そうや」
「…どういう経緯でそんな格好をしているのかは大方クソ先輩のせいだって予想着きます。初めまして、A様。」
気だるそうな目にヘルメット、そしてコネシマ様のことをクソ先輩と呼ぶのはまさしくショッピ様だ。
「初めまして、Aと申します。このような格好でご挨拶させていただくこと、どうかお許しください。」
動揺を悟られないよう、挨拶を済ませる。
「あ、僕はチーノっていいます。よろしくお願いしま〜す。」
「ショッピです。よろしくお願いします。」
二人からも礼を返され、自己紹介を終わった。
「同じ席で食事を取るなんて…」とリリィは厨房に残ってしまったので、私とお兄様で肉まんを食べようと席に着いた。
「え、兄さんも食うん？ええなぁ…」
「めっちゃ分かるわ、あれめっちゃ美味そうな匂いするもん」
シャオロン様とゾム様は自分の分の昼食を食べながら言った。
シャオロン様はとにかく、ゾム様はその量の昼食を前によく外の物に目移りできるな…。
「じゃあ二人とも、俺の分ちょっと食べてみる？あ、いいかな、Aちゃん」
「はい、大丈夫です…え？」
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
