厨房 1-4 ページ36
「あ、あの！よければ髪型もお揃いにしませんか…？」
「…！」
「す、すみません！出過ぎたことを…」
あ、嬉しすぎて反応が遅れてしまった…。
「出過ぎたことだなんて…、いいわ、お揃いにしましょう？誰かに髪を結ってもらうなんて、久しぶりだわ。」
「やったぁ！では、失礼しますね…」
その後、私はリリィのように髪をおさげにしてもらった。
「A様の髪はサラサラで羨ましいです…私、短いほうが楽なのもあるんですけどついケアを怠ってしまって…。」
「そうかしら？リリィの髪はフワフワしていて可愛らしいと思うけど。」
某青いたぬき(猫)のヒロインのようでかわいらしい…ってこんなこと言っても伝わらないか。
「A様がそう仰るのなら、私一生この髪型にしますね…！」
「……ありがとう？」
お礼を言うので合っているかは分からないが、なんだか喜んでいるのでいいか。
「では、厨房に行きましょうか。」
「ええ…あ、ちょっと待って。私、先にお兄様に用があるのだけれど…。」
昼食ならば、ずっと食べたかった肉まんを自分で作ってしまおうと考えた。
しかしそれにはホットケーキミックスが必要になるので、お兄様に頂かなければ…！
「俺のこと呼んだ？」
「きゃぁ！？」
リリィと共にドアを開けると、お兄様はすぐ目の前に立っていた。
「ど、どうして…」
「うーん、勘ってやつ？」
よく分からないが、都合よくお兄様がいたのはラッキーだ。
「お兄様、朝に見せていただいた粉…よろしければ私に少し分けていただけませんか？」
細かく言うと150g程いただきたい…。
「ああ、あれ？そんなの全部あげるよ。俺が持ってても使い道ないし。」
「え、いいんですか？」
「もちろん、何か美味しいもの作るんでしょ？沢山使いなよ。俺の方で厨房に持っていくから、二人は先に行きな？」
「「…ありがとうございます！」」
私とリリィは顔を見合わせた後、揃ってお礼を言い、厨房へと向かった。
「A様、コネシマ様からお話は伺っておりますが…本当によろしいのですか？」
「私共の方で、何か作りましょうか…？」
厨房に着くや否や、料理長やコックたちが心配を口に出す。
「大丈夫です！ただ、設備や道具についてだけ教えていただいても？」
「…わかりました。手伝えることあったら、何なりとお申し付けくださいね？」
「ありがたいです。」
ここの人たち、使用人たちまで徹底して優しいなぁ…。
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
