厨房 1-1 ページ33
大先生と一緒に食堂へ向かう途中、ふと気になったことを聞いてみた。
「そういえば、朝食のように昼食も皆さんでお食べになるんですか？」
そうだとしたら、ひとらんらん様にも何かお伝えしたほうがよかっただろうか。
「いや、基本各自で好きな時間に食うで。というか、今日の朝食が珍しくほとんど揃ってた感じやね。」
「…なるほど。」
少し、“ほとんど”という言葉に引っかかったが、確かしんぺい神はいなかった気がするので、そのことだろうと一人納得した。
ぴぴぴ…
足を進めていると、どこからか機械音が聞こえた。
「あ、ごめん俺やわ…はい？」
どうやら大先生のインカムが鳴っていたようだ。
「ああ、シッマ。今？食堂向かうとこやけど…はぁ！？お前なんでそんな…ちょお待って切んなって！…うわ、ホンマに切りよった…。」
「だ、大先生…？」
なんだかただならぬ雰囲気の大先生につい声をかけると、彼は申し訳無さそうな顔で言った。
「ごめんなAちゃん、シッマがAちゃんの昼食食べたらしいねん…。」
「まぁ、そうなんですか…。」
なんだそんなことか、と思ってしまった。
というか、私の昼食って朝の残り…に手を加えてもらったものよね？コネシマ様はそれでご満足いただけたのだろうか…？
「そんで、ちゃっかり自分の分の飯も食うとるから、Aちゃんの昼食どないしようかってのが今ん所の問題やねんな…はぁ…。」
なるほど、私の分に加えてご自分の分まで召し上がられたのなら足りるだろう。
「別に私は…昼食くらいなら抜いても構いませんよ？」
部屋に持ってくる途中でメイドなどに食べられてほとんど空になった食事を運ばれてくることなど、少し前では当たり前だったし。
「それはアカンよ！只でさえAちゃん、食細いんやから…あと僕はもうちょいお肉付いてた方が好き！」
後半は聞かなかったことにしよう。前半に至っては貴方たちがよく食べるだけだと朝食の時に思い知っています。
「それに…Aちゃんがそんな卑屈やとトントンが悲しむで？」
「…トントン様、が？」
どうしてそこでトントン様の名前が出るのだろうか？
エーミール…さんの発言もあるし、私が知らないだけで、私とトントン様の間には何かしらあるんだろうか？
「…大先生、一つ質問が」
「おお、大先生と姫サン！そんなとこで突っ立って何しとるん？」
私の声をかき消すほどの大声でこちらにやって来たのは、“何か”を手に持ったコネシマ様だった。
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
