秘密 1-2 ページ28
「っ、オスマン様！よければ私がお淹れします…！」
「え、でもお客さんやし…。」
「じ、自信がありまして！是非飲んでいただきたいなと！」
少し無理があるだろうか…。けれど、ここでオスマン様に淹れさせては何か後が怖い気がしてならなかった。
「……。…！そっか、じゃあお願いいたします。」
…？何故かとても納得された顔でオスマン様は私に紅茶を淹れさせてくれた。
「どうぞ…お口に合うかは分かりませんが。」
「いいえ、手際が良くて驚きました。普段からご自分で？」
「えぇ、まぁ…。」
前の城だと、基本淹れてもらえないかわざとまずく淹れられるかだったので自分で淹れていた…とは言いにくいしな…。
「あ…申し訳ありません。不快な質問でしたよね…。」
遠い目をしていたようで、オスマン様に申し訳なさそうな顔をさせてしまった。
「いいえ！問題ありませんので、お気になさらず。」
「そう、ですか...では、いただきます。」
「は、はい...。」
上品な仕草でソーサーとカップを持ち、こくり、と一口紅茶を飲むオスマン様。
凄く絵になるなぁ...この場面を描いた絵画があったなら、きっと高価なものになるだろう。
「...。そんなに見つめられては気恥しいですね。」
「あ...、も、申し訳ありません！つい、見とれてしまって...。」
「ふふ、ありがとうございます。紅茶、とっても美味しいです。私なんかよりもA様がお淹れになる方が良いかもしませんね？」
「そ、そんなことはないかと...。」
私がそう言った瞬間、オスマン様の目が光った気がした。
...物理的にではなく、例えだが。
「では、次の機会は是非私の淹れた紅茶をご馳走させてくださいね？」
にっこりと人の良い笑顔を浮かべて、オスマン様は言い放った。
「...！ふふ、はい、喜んで。」
そうだ、オスマン様の淹れた紅茶を飲んだことがない私が、どちらの淹れたものが美味しいかなんて決められる訳がないのだ。
なので次は自分が淹れたものを飲めと。半強制的にこうしてオスマン様の部屋に来ることが決まったようなものだが、今のところオスマン様にコネシマ様のような敵意は感じられない。
むしろ、歓迎されていると...今のところは思って良さそうだ。
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
