秘密 1-1 ページ27
「失礼しまーす…あれ、大先生やん。」
「ああ、マンちゃんか。勝手に扉開いてビビったわ。」
「ありゃ、ごめんごめん。大先生がいるってことは…。」
チラ、と私の方を見たオスマン様は、姿勢を正して言った。
「A様、私のせいで驚かせてしまったことを、心よりお詫び申し上げます。何か体調に変化などはございませんか？」
「いいえ、大丈夫です。ご心配ありがとうございます。」
オスマン様…確か外交官で、彼に口で叶うものは少ない。いつの間にかペースを持っていかれ、あっという間に飲み込んでしまう…らしい。
らしい、というのは私があまり小説内のそういうシーンを思い出せないからだ。
「…ということで、A様もよろしいですよね？」
「え？」
どうしよう、大先生とオスマン様が何か話していたみたいだけど全く聞いていなかった…。
また私の呼び方とかそういうのだろうか。それなら別に断る理由もないかな。
「はい、いいですよ。」
「Aちゃん、ホンマに？嫌やったら断ってええからな？」
…あれ、大先生が結構焦っている？ということは全く別のことだったのだろうか。
「よかったです。では、A様の了承も得られましたし…行きましょうか。」
行く…って、どこへ？
「Aちゃんとマンちゃん二人で…しかもマンチャンの部屋って…トン氏がなんて言うか…。」
「せやな。やからトントンにバレへんように協力してくれるよな、大先生？」
「…はい、頑張ります。」
「……。」
これは…何かまずいのでは…？
「どうぞ。」
オスマン様に連れられ、部屋に着いた。
「し、失礼します…。」
「俺、近くにおるから何かあったら叫ぶんやで？」
大先生が心配そうにドアの向こうから言ってくれた。
「わかりました…では。」
安心から、笑みを浮かべて礼をすると、大先生も笑みを返し、静かにドアを閉めた。
「…さて、A様。」
「は、はい…。」
一体、どういった理由で私はオスマン様に呼ばれたのだろうか…？
「そう固くならずに…そうだ、紅茶はお好きですか？」
「え…紅茶、ですか？はい、好きですが…。」
「よかった。では、美味しいと思っていただけるものをお淹れいたします。」
オスマン様と紅茶…エミさんのときと似た感想になるけど、似合うなぁ…。
……じゃない！オスマン様に淹れさせる訳にはいかないのでは！？
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
