城の見学 1-1 ページ25
「じゃあまずは…図書室でも行く？」
「図書室…はい、是非！」
こんなに大きな城の図書室、きっと様々な本があるのだろう。
もしかしたら、料理のレシピ本なんかもあるかもしれない…！
「……。」
なんだろう、大先生の顔がニヤついている気がする。
「あの…私の顔に何かついていますか？」
ゴミでもついていたのだろうか？
「ふふ、ちゃうよ、かわええなぁって思ってただけ。」
「…？」
よ、よく分からない…。
「まぁまぁ、そんな考え込まんで…ほら、図書室着いたで？」
大先生に重たそうな扉を開けてもらい、手を引かれて中に入る。
「…！凄い、こんなに大量の本は初めて拝見しました。」
「そうなん？Aちゃんのところもそこそこの量あったんとちゃうんやね。」
「はい、あくまでも私の国の本ばかりで、下町で出回っている本や他国の本などはあまり…。」
本棚を眺めながら感動していると、遠くからカタンと物音がした。
「…？」
「なんやろうな、今の音…誰かおるん？」
大先生が物音の方に声を掛けると、しゃがんでいたらしい誰かの頭がひょっこりと現れた。
「す、すみません。驚かすつもりではなかったんです…。」
「エーミール様？」
とても申し訳無さそうな顔で頭を下げたのはエーミール様だった。
それにしても図書室にエーミール様…似合うなぁ…。
「エミさん今日もここおったんやね。この間借りていった本もう読んだん？」
「はい！しかし、他国の歴史書やここ、我々国の歴史についての書物はまだまだありますので、どんどん読んでいきたいですね！」
「はえー、熱心やねぇ…。」
「あ、あの…。」
お二人で楽しそうにしているところ申し訳ないが、聞いておかねばいけないことがある。
「どうかしましたか？」
「どうしたん、Aちゃん。」
「はい、あの…この図書室の本は私も借りてよろしいのでしょうか…？」
本の多さに感動していたが、私が読む資格を持っているかと聞かれると微妙だと気づいた。
「当たり前じゃないですか！だってA様はトントンさんの…んむっ！？」
エーミール様が何か言いかけると、大先生がすばやく口を塞ぎ、部屋の隅まで走っていっってしまった。
「エーミールっ！？バカお前！」
「えっ…あっ、まだご存知でないんですか！？」
「お前な！トンちの性格考えてみぃや！言っとる訳ないやろがい！というか正式じゃない言うとったやろ！」
「ええ！？すみませんちゃんと聞いていなかったみたいです…！」
「…。」
一体何なのかしら…？
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
