幹部との交流 1-3 ページ19
「私がこの国で大人しくしている限り、私の国の民たちの安全は完全に保証されるのでしょうか？」
つい、自分のことばかり考えてしまっていたが、家族はあんなのでも国民は私にとってかけがえのない、大切な存在。
もし我々国と私の国が戦争…なんてことになってしまっては相手が相手、勝ち目など無いだろう。
だから、一つだけだというのなら、私はこの質問に答えていただかなければ安心はできない。
私の質問に、幹部の皆様は唖然とした表情をしていた。
まさか、そんなことを聞くとは思われていなかったのかもしれない。
「フッ…アッハッハッハ！こんな時に自分ではなくて国民の心配か、肝の据わった姫だな！！」
質問を受けたグルッペン本人は先ほどまでの威圧感は消え失せ、私の質問がツボに入ったらしく大きな声で笑っていた。
「……グルッペン。」
ふと、隣からトントン様がドスの利いた声色でグルッペン様を呼ぶ。
「おっと…こほん。では質問にお答えしよう！A様がこの国に居る限り、我々は貴方の国には戦争を仕掛けない。そういう約束なのでね…ていうか、その辺の話は国王からきいていないのか？」
テンションが上がったのかなんなのか、少し話し方が緩くなられた気がする。
「はい…昨日簡単にならトントン様に聞きましたが。」
「…どういうことや？あのクソ国王の奴、嘘吐きやがったんか。」
グルッペン様、(一応)娘である私の前でそんな悪態つくのはまずいのでは…。
「あ…すまんトントン、俺昨日のA様の話報告すんの忘れとった…。」
「なんでやゾムさん…。」
トントン様、ゾム様…私は立っていてお二人が座っていても聞こえていますよ…。
私はため息を吐きそうになるのをグッと抑えて、昨日トントン様たちに話した内容を話すことにした。
「……ええっと、私と家族の関係性などは今お話しした通りになります。なので、私は半分捨てられた形でここに来たことになる…と思います。」
幹部の何人かが呆然とした顔で私を見つめる。
最後のは自分で言っていて少し悲しくなってしまったが、お父様たちから見たら本当にそうなのだろうからなんともいえない気分だ。
「…ごめん。俺が朝、髪梳いたの怖くなかった？」
最初に声を出したのはお兄様だった。
「全然…というと嘘になってしまいます。ですが、昨日からこの国の方には優しくしもらってばかりだったので…あまり怖くなかったです。」
「そっか…。」
私が正直に答えると、お兄様は安心したように笑ってくれた。
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
