幹部との交流 1-2 ページ18
「あとはグルッペンだけやな。」
コネシマ様がそう呟く。
私というと、目の前の朝食を眺めて驚いていた。スープやサラダ、パンにパスタとオムレツ、お肉…朝からこんなに食べるのだろうか…？
「…あら？」
一人分、足りない？
「どうかしましたか？」
つい声が漏れてしまい、トントン様に尋ねられる。
「いえ…料理が、その…。」
行っていいものかと言い淀むと、トントン様はああ、と納得した顔をして「食べきれなかったら残してもらって大丈夫ですよ。」と言った。
うーん、違うんだけどな…。
「もしかして…料理が人数分ないことについて、でしょうか？」
私の疑問を当てて見せたのは正面に座るエーミール様だった。
「あっ…すみません、私エーミールと申します。」
あっ、知ってます…とは言えないので「初めまして、Aと申します。」と返しておいた。
「エーミール様、よく私が料理の数が気になっていると気づきましたね。」
「あはは…私も最初、気になったのでもしかしたらと思いまして…。」
なるほど…。
「…総統は、自室でしか食事を取りません。というか、今日この食堂に来るのも珍しいくらいですよ。」
「…！そう、なのですね。」
おかしい…。私の呼んでいた小説では、確かにメンバー全員で食事をとっていたはず…。
ヒロインが来るまでの間に何かきっかけがあるのだろうか、気になるな…。
一人考えていると、大きな扉が使用人たちによって開かれた。
「やぁ諸君、待たせたな。」
そこにいたのは輝く金髪と美しい蒼い眼をしたグルッペン・フューラー総統だった。
「…ああ、A様。なんでも私に質問があると伺いましたが？」
目で射抜かれた、とでもいうのだろうか。
自分に向けて喋っている、それだけで酷い威圧を感じた。
「申し訳ないが、あまり時間が取れそうになくてね、お答えできるのは一つになりそうだ。」
だから、さっさと質問をしろ。いくつ質問をしようが答えるのは一つだ、というところだろうか。
…さて、どうしようか。
お父様とどんな取引をしたか詳しく聞く？幹部の方々の敬語は必要ないと伝える？厨房を自由に使いたいと申し出る…？
ああ、どれも大事な気がするが、どれも今本当に知りたいことでは無い気がする。
私が聞きたいこと…。
「…では、一つだけよろしいでしょうか？」
静かに席を立ち、グルッペン様を見つめる。思ったよりも震えた声が出てしまい、トントン様やゾム様、エーミール様まで心配そうに私を見ていた。
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
