お兄様 1-2 ページ16
トントン様の実の兄…という意味じゃないよね、これは…。
でも、小説の中の兄さんって薄紫の髪って表現されていたはず…？
「トントンそんな睨まないでよ〜。お姫様に変なことはしてないから。」
そう言いながら黒髪のずるりとずらす彼の髪は、紛うことなく薄紫色だった。
「あの…では、執事ではなく幹部の方だったといことですか…？」
私、結構失礼な口の利き方をしていたような…。
顔が青ざめていく私に対し、兄さんは笑っていった。
「はい、リリィから俺に変更になったのも嘘ですし、そもそも起こされるはずの時間より早めに来たんですよね、俺。あ、執事として話しかけてくれてたことは気にしないでください、こっちが騙してたようなものですし…っと、自己紹介がまだでしたね。俺は兄さん、と呼ばれています。基本的にいろんな国を渡ってるから、あんまり我々国にはいないけど、覚えておいてくれると幸いです。」
…なんか、突然丁寧な口調になって戸惑っちゃうな、さっきまでフランクな感じもあったのに…。
「兄さん、様ですね。」
兄さん様って変な感じだな…でも兄さんって呼び捨てはちょっと…。
「ふふ、兄さん様は変じゃないですか？別に兄さんでいいのに。」
あ、やっぱりそうですよね…じゃあ…。
「お兄様、でよろしいでしょか…？」
これも変な気がするが、妥協に妥協をした結果だ。
「……めっちゃいい。次からそれ固定でお願いします。」
「え？は、はい…。」
よかった、よくわからないけど気に入ってくれたみたい。
「あ…そうだ。では、お兄様…も、その、さっきみたいに気楽に話してもらえませんか？」
「え？それは…難しいですね。ですがどうして？」
「その…お兄様だけではないのですが、やはり少し距離を感じるというか…この国での私は、地位も身分も無いに等しいですし、様付けで呼ばれたりするのは、違和感があるのです。」
それに前世の記憶があるとメンバーに様付け＆敬語を使われるのなんか凄いくすぐったい(本音)
「うーん…俺はいいですけど…ねぇ？」
お兄様はチラリとトントン様を見る。
「まぁ…A様が望まれるなら善処は致しますが…総統にも話はしてみます。」
「トントン様…ありがとうございます！」
「じゃあ、とりあえずみんなで食堂行こうよ、俺お腹空いたし。」
「誰のせいで時間遅れてると思っとんねん。マジでいい加減にしてくださいよ…。」
「A様、明日こそは私が起こしに行きますね！」
「ええ、待っていますね。」
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
