お兄様 1-1 ページ15
「ほ、本当ですか？」
まさか、既に混ざったものがあるなんて思わなかった。
「はい、この間行った国で俺…じゃなくて、誰かがもらってきたのがあったはずです。」
う、うれしい…！これで大概のものは作れるんじゃないだろうか。
「是非、後で見せていただくことはできますか？」
「もちろん、支度が終わったら行きましょうか。」
「はい…！」
「あ、今日着る服を決めなくては…。」
そういえば、クロゼットの中はまだ見ていなかったな、どういう服があるんだろう。
「…！まぁ…。」
カチャリとクロゼットを開けると、そこには私の好みの服ばかりが並べられていた。
「ふふ、気に入った？A様の為に頑張って用意されてるんだよ、それ。」
「凄い…私の好きなものばかりです…。でも、誰が…？」
私の好みを知っている人なんて、母と、母が生きていた時の使用人くらいでは…？
「誰なのかは言えないんだ、ごめんね。」
「そうなのですか…。あ、服は決めましたけど、その…。」
普通なら、メイドなどが着替えを手伝ってくれるものだが執事の場合はどうなのだろうか…？
「…？あ！？ごめん俺、部屋の外行くから！」
バタン！とドアを閉めて廊下に行ってしまった…。
彼は本当に執事なんだろうか…？
「着替え終わりました。」
「ん、じゃあ行こっか。先に粉見ていく？それから食堂ってことで」
「はい、是非…！」
彼に連れられて、個室のような場所へと連れてこられた。
「これだよ、使えそうかな？」
粉の入った袋を渡される。
「少し中身を確認してみてもよろしいですか？」
「いいよ。」
少し袋を開けると、ホットケーキミックスの甘い香りがした。うん、これなら使えそう！
「確かに、私が探していたものです。ありがとうございます…！」
「どういたしまして。俺が持っていても使わないからね。」
じゃあ食堂に…と話していると、廊下の方からバタバタと足音が聞こえてきた。
「「A様！！」」
バン！とドアが開いたと思ったら、トントン様とリリィが息を切らして入ってきた。
「ど、どうしたんです？二人とも…。」
「わ、私…！A様を起こしに行ったら既にいらっしゃらなくって！でもお着替えなどをした後は残っていたので混乱してしまって、急いでトントン様にご報告しに行ったのです！」
「俺は報告受けて、兄さんが見当たらなかったんでもしかしたら…と思って来てみましたけど…。」
ジロリとトントン様は兄さんと呼ばれた人を睨んで……。
…え、兄さん！？
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
