自室での過ごし方 1-2 ページ13
お腹が空いて…？いいえ、それくらいなら自分で何か作っていたはず。
仕事明けで…？そんな遅い時間まで残業はなかった。
「……？」
思いだせない…。
コンコン
「失礼いたします、お食事をお持ちいたしました。」
メイドが食事を乗せたワゴンを持ってきたみたい。
「ありがとうございます。」
「少し遅い時間ですし、お残しになられても構いませんので…。お口に合うといいのですが。」
…メイドがこういう風に接してくるのは、母と住んでいたあの家の時以来ではないだろうか。
「いいえ、お腹もすいていますし、何よりとっても美味しそうです。残さずにお食べしますね。」
「…！ありがたきお言葉にございます。」
本当に、自国で出されるご飯の方が質素でまずそうな盛り付けだった…。
「ふぅ…ごちそうさまでした。」
温かいスープとふわふわのパン。遅い時間にピッタリの量だった。
「本当においしそうに食べていただいて…私もうれしかったです！」
「ふふ、それならよかった…あの、お名前を聞いても？」
食事を運んできて、食べるところを見守っていたメイド。これからはここで暮らすのだから、名前なども覚えていかなくては。
「あ…私、リリィといいます！申し訳ありません、最初に自己紹介をするべきでしたよね…。」リリィ…かわいらしい名前。
「お気になさらず。これからよろしくお願いしますね？リリィさん。」
「よ、呼び捨てでいいですよ！？さんづけだなんて…恐れ多いです！」
あ、いけない…つい気持ちが緩んで前世の気分だったわ。ご飯を食べたせいかしら？
「そうね、リリィ。これからよろしくね。」
「はい！明日の朝も私が起こしに来る予定ですので、今からはゆっくりお過ごしくださいね！」
それでは、とリリィは食事後のお皿などを下げに戻った。
ゆっくりと、か…。
先ほどまで眠っていたのでまだ眠気は来ない。どうしようかな…。
前世の記憶…もう思い出せそうにない。
「ノート…。」
日記以外の使い方…何か…。
「あ、肉まん…。」
事故に遭ったせいで食べることの出来なかった肉まん…。
前世の記憶…肉まん…そうだ！
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りんか(プロフ) - 加藤さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年1月16日 23時) (
レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - とても続きが気になるお話で、見入ってしまいました！！！更新を楽しみにお待ちしております！！ (2020年1月15日 13時) (レス) id: 0bfcc62a2f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ゆきなさん» ですね！教えていただいて助かります！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 琴律さん» 動画サイトでのチャンネル名などがフューラー表記でしたので一応フューラーが正しいのかなと思い急いで訂正しておきました！お優しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年1月8日 23時) (レス) id: 9d47de4481 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - グルなんちゃらは苗はフューラーっす！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/943dc2385b1/
作成日時：2019年3月21日 21時
