【02】 ページ33
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夏実が作ってくれた朝ごはんを平らげて、食器などを流しへと持っていく。
オープンキッチン。
ふと目を閉じる。
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ーーー…『二宮くん！すごい！オープンキッチンだ！』
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結婚して、新居にやってきたとき。オープンキッチンがあることは知ってたくせに、いざ目の前にオープンキッチンを見るとはしゃいじゃって。
Aはオープンキッチンに憧れを持っていたからか、ものすごい目をキラキラさせて
バンバン、とシンクを叩いたりして。やめろやめろと笑いながらもその姿が愛おしくて仕方がなかった。
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『ここでお料理するんだ』
和也『お前出来んの？』
『いや大学時代の時、何度も作ってあげた…』
和也『あぁ、そんでそのあとA初のお泊まりでそのまま…』
『二宮くんッッッ！』
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顔を真っ赤にしてキー！と怒るものだからそれが面白くてくくくと笑った。
高校の時は化粧っ気もなかったAは、大学に入ってからグン！と綺麗になった。
メイクもして、髪の毛とかもなんか色変わって、よくわかんねーけどすっごい可愛くなった。
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もしかしたら、俺振られるんじゃねえかなってぐらい可愛くなって
いつも少し不安が頭をもたげていたこと、Aは知らないまま眠ってしまった。
言えばよかった。
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オープンキッチンを見てキラキラさせてるAの後ろに回って、その小さな背中を俺で覆って
ぎゅう、と後ろから抱きしめれば「え？」って声を漏らしたけど
彼女はすぐに俺の手に手を重ねた。
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陽だまりの中。
ふたりっきり。
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『…今日から、ここで生活するんだね』
和也『そーですよ』
『旦那さん？』
和也『はいはい』
『…二宮くんが旦那さんなんて、なんか変な感じ』
和也『じゃあお嫁さん？』
『えー…(笑) お嫁さんかぁ』
和也『あのさ。いい加減、二宮くんってやめねー？』
『え？』
和也『たまぁにナリくんって呼ぶけど、大体二宮くんじゃん』
『でも…』
和也『でもじゃない。』
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和也『もうお前も“二宮”だろーが』
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俺がそう言えば、うー…とまた顔を赤くして俯いたA。
この日から、彼女は俺のことを「かずさん」と呼ぶようになった。
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璃央(プロフ) - ぷらとにっく……?? (2020年9月8日 16時) (
レス) id: 65b6f7becf (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - あらしおりさんの作品全て大好きです。最愛の人の場合は涙が、、、虹やそれはやっぱり君でしたも合うんですが焚吐さんという方の魔法使いという曲が相性がいいなと思いました。皆さんぜひ聴いてみてください。(曲紹介でごめんなさい) (2019年11月12日 21時) (レス) id: 80d05f879c (このIDを非表示/違反報告)
里奈(プロフ) - あらしおりさんの作品いくつも読ませてもらいました！どれも本当に大好きです。特にこのハロハロは大好きで何回も読ませてもらってます。続編のMyDirlingは本当に号泣してるくらい感動してます。これからもあらしおりさんの作品愛読させていただきます！ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 2c13f38b1a (このIDを非表示/違反報告)
Mt.Wind Bell(プロフ) - 悲しくて悲しくて痛いです涙が本気で止まらないです痛いです胸が(TT)私語彙力無くて伝えたい事まとめられないのですが、本当に、素晴らしい作品ですね、、こんなにも感情操られちゃって嫌になります笑コメ見て頂けてるか分かりませんが、何というか、感謝でいっぱいです (2019年2月5日 1時) (レス) id: 4eba5a31cc (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - こちらでもお邪魔します。あらしおりさんの作品ほーんとうに大好きです。今回のにの編、出勤途中に読んでたんですけど、バスの中で隠れながら泣いちゃいました。最後までお互いが愛し合った2人。悲しいけど、最後までありがとうって思えました。もう、ほんと大好き！ (2017年11月6日 17時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
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