【FHQ】紅の魔法と蒼の魔法

　　　　 ３匹のS級モンスター ページ6

アカアシと仲が良かった[ボクト]を連れて、コノハは神鳥の止まり木へ向かっていた。






「しっかしまぁ、なんでアカアシも隠していたんだろうなぁ〜。
　しかも、なんで光の世界にいたんだ？」





コノハは言った。





「確かに…。なんで光の世界にいたんだろう…。
　どちらかといえば、闇の世界の方が彼にとっては[家]なんだろうけど…」






二人はウームっと考え込んだ。







その時、グルルルル…と唸り声が聞こえた。





二人は振り向くと、そこにはS級のモンスターが３匹、飢えた目でコチラを睨んでいた。






「さ…さすがにS級３匹はキツいぞ…」





いつも元気なボクトが少し引き気味に言った。






３匹はゆっくり近づいてくる。




逃げることはできるが、あのモンスターは足がとても素早いから無駄だ。



かと言って、背中を見せれば一瞬で噛み砕かれるだろう。





そして、一匹が我慢ができなくなったのか こちらへ襲いかかってきた。





「ボクト!!」




ボクトは咄嗟に目をつぶった。









その時、どこからか甲高い 笛がを強く吹かれているような音が響き渡った。








モンスターは足を止めると、上空を見た。




ボクトらも上空を見上げた。









すると、そこには、黒と白の見たこともない美しい 大きな鳥がモンスターを睨みつけていた。

　　　　 笛の音→←　　　　 神鳥の名

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