彼が消えて早5年。今私は...12【降谷零・安室透】

451.side降谷 ページ13

穏やかな3人の寝顔を暫く堪能しながら、これからの事に思いを馳せる。





黒田管理官から言われたように、これからはディスクワークメインとなるだろう。







それはつまり、Aや3つ子、生まれてきた逢生を危険に晒す確率は一気に低下するし家に帰れる時間も増えるということで。






「ようやく、一緒にいられるのか...」





零れた声が俺のものとは思えないほど柔らかくて、それに笑いが込み上げてくる。







一体、どれほど待たせてしまっただろう。







1人にして、それなのに子供達まで育ててくれて。待っている、と笑ってくれてまた命を授かってくれて。






それなのに記憶喪失なんかになって他の人結婚、なんて最低なことを下にも関わらず、笑って許してくれた最愛の人。







Aには一生頭が上がらないな。







そんな事を思いながらそっと澪の頭を撫でればうむぅ...と唸りながら身をよじりもそもそと動いてからにへぇと表情を崩す。







笑った表情がAそっくりで、そんな事にまた俺の表情も緩んだ。






一緒に暮らせばこんなにも穏やかで幸せな生活ができると思うと、頬の緩みが治まりそうにない。






Aと逢生の二人ともが帰ってきたらすぐにでも行動に移そう。







そんなことを考えながら、並んで寝息を立てている3つ子にしっかりと毛布を被せてその傍に自分も横になった。





すると、空気を読んでいるのか鳴き声を発さないハロはなるべく振動を立てないように、という心遣いを見せながらベッドの上に上がってくる。





そしてそのまま、いつかのように俺の傍によってきてくるりと丸くなって動かなくなった。







どうやらそこで寝ることに決めたようで、少しすればすぅすぅとハロからも寝息が聞こえてきた。






「おやすみ、皆。いい夢を。」





そっとハロを撫でてから腕を伸ばして3つ子も優しく撫でてから、俺も目を閉じた。






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ここから先、早産で生まれてしまった逢生ちゃんや難産だったAさんの描写に移りますが、いかんせん経験のない事を書くので...調べながら書いてはいるのですがもしさすがにそれはない...ってのがあればそっと教えてくれると嬉しいです！！そして1番は温かな目で見守ってくれると泣いて喜びます！！


読んでくださってありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！！

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