夢みたいな現実。38 ページ38
そしてあっという間に大広間前ですね。
さっき時間確認したけど、いつの間にか六時四十五分頃になっていた。
そーいや時間確認しに離れ戻ったんだっけね。
そんなことを大広間の襖を見ながらポーと考えていた。せめて入る直前までは違うことで頭を満たしていたい。
「見習いさんは少し後ろに下がっていてください」
この本丸の古株だからか、その小さな背中は逞しい程大きく感じた。
平野も私の前に立って守るような姿勢を取ってくれている。
本当になんて頼りがいのある人たちなんだろう。
若干じわっと来ながらも、口元をグッときつく結びなんとか耐える。
そうだ。今日こそはあんな無様を皆に見せる訳にはいかない。
____だから。
「だ、大丈夫です。前田さん、平野さん。……私が自分で開けます」
でも……と言葉を言おうとする前田に、精一杯の笑顔を見せる。……笑えてないかもだけど。
入る前に深呼吸を一つする。
襖に手を掛けてなるべく平然を装い開ける。
軽いはずの襖は、その時だけとても重く感じた。
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なのは(プロフ) - 甘gumさん» こ、こんな不定期なものでも待っていてくださるなんて…感動です!!謎の視線については後々…ということで、また頑張っていきます!ありがとうございます(*^^*) (2019年11月26日 9時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
甘gum(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!主人公を見る謎の視線が何なのか気になりますね…更新お疲れ様です! (2019年11月26日 0時) (レス) id: ac11c5bffc (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雪さん» うわぁぁ!!涙が止まらないなんて.......ありがとうございます!!これからも長く続けられるよう、推進して参ります! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 一気読みさせてもらいました!涙が止まりません(笑)続き楽しみにしてますっ! (2019年7月1日 20時) (レス) id: 83eed38689 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 狐火さん» 遅れてすみません!一目惚れして頂いて感謝です!まだまだ長くなるかも知れませんが、今後ともこの小説をよろしくお願いします! (2019年2月25日 19時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋月なのは | 作成日時:2017年8月15日 15時