夢みたいな現実。22 ページ22
私は 無我夢中で走った。
その場から逃げたかったから。
とにかく、私の声が誰にも届かないところに行きたかった。
あの目を見たくなかった。
あの目を向けられている現実から、目を背けたかった。
ああ、やだよ。苦しいよ。悲しいよ。
やだ…….私はただ、皆に会ってみたかっただけなのに。
胸が痛い。苦しい。
胸が、張り裂けそうだ____
.
.
.
どれくらい走っただろうか。
さっきまで晴れていた空は、いつの間にか嵐になっていて。
まるで、私の心を映してくれている鏡のように
雨は容赦なく降りかかった。
このまま、この雨がすべてを洗い流してくれないかな。
この醜い私の心も、あの苦しい記憶も。
「……むりか」
私の頬を伝い、流れている雫は
もう己の涙かどうかも分からない。
でもなぜか、 “生きろ” と、言っているように感じた。
「あははっ…私も案外、死にたくないんだなぁ……」
私が呟いた言葉は、雨の雑音とともに 消えていった。
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なのは(プロフ) - 甘gumさん» こ、こんな不定期なものでも待っていてくださるなんて…感動です!!謎の視線については後々…ということで、また頑張っていきます!ありがとうございます(*^^*) (2019年11月26日 9時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
甘gum(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!主人公を見る謎の視線が何なのか気になりますね…更新お疲れ様です! (2019年11月26日 0時) (レス) id: ac11c5bffc (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雪さん» うわぁぁ!!涙が止まらないなんて.......ありがとうございます!!これからも長く続けられるよう、推進して参ります! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 一気読みさせてもらいました!涙が止まりません(笑)続き楽しみにしてますっ! (2019年7月1日 20時) (レス) id: 83eed38689 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 狐火さん» 遅れてすみません!一目惚れして頂いて感謝です!まだまだ長くなるかも知れませんが、今後ともこの小説をよろしくお願いします! (2019年2月25日 19時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋月なのは | 作成日時:2017年8月15日 15時