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「いつも謝ってるけど 結局 一緒じゃん 」

部屋の中から声をかける 。

「そうやって謝れば ッ … 謝ればいいって ッ …」

言葉を伝えようとするほど 涙が止まらなくなる 。

いつも 女が帰った後 同じ言葉を交わして 同じ所で泣いて 、俺の部屋のドアが開いて たいの温もりが俺を包み込む 。

「 ひろ … もうしないから 。 その代わり早く帰って来て ッ ?」

子犬の様な目で俺を覗き込み いつも同じ台詞を言う。

「 一緒に寝よう? こんな所 うずくまってたら 風邪ひいちゃう 。」

そう告げた アイツは 俺の手を引き 寝室へ連れていこうとする 。

「やだ 。」

「え? 」

「そっち行きたくない 。」

ドアの隙間から見える 乱れたシーツが さっきのことを思い出させる 。

「でも風邪ひいちゃう 。」

「いい 。」

「 ひろちゃーん 行こう? 」

「いやだ ッ 」

よくそんなこと出来んな 。同じ立場だったらお前怒るだろ 。ちょっと 言葉交わしたからって許したと思うなよ 。

なんて言えない 。

こんな浮気癖のある恋人なのに嫌われたくない 。

愛されたい 。

もうこの際何番目でもいい 。

1番になんて思わないから 横に置いておかえりって言って欲しい 。

俺は都合のいい男だから 離さないでよ 。

そう思いながら アイツが困った顔をするから渋々寝室へ歩き出した 。

「 ひろおやすみ 。」

「おやすみ 。たい 」

女の香水と 大好きな アイツの 匂いが むんむんに香るシーツに 明日こそは早く帰って来ようと

アイツの頬に キスを落とした 。

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tsubakichan(プロフ) - はじめまして。久々に占ツク、集中して読める時間ができ、そんな時、たまたま目に入ったこちらの作品が気になりました。作成された時期を見ると今更で申し訳ないですが、出来れば、藤ヶ谷さんsideが読みたいです。 (2020年8月30日 16時) (レス) id: be7dc8bbb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きたやまん | 作成日時:2019年3月3日 21時

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