僕は君のドラえもん(F) ページ1
その声が耳に届くだけで
君が歩いた後の道を見るだけ
君の匂いが鼻を掠めるだけで
俺は君で頭がいっぱいになってしまうんだ。
「んっんん。横尾さんー。腹減った。なんか無いのー??」
さっきまで寝ていた君は目をゴシゴシ擦りながらお腹をぐうぐういわせている。
あー、そんなに擦ったら腫れちゃうのに、
「んー、太輔がお菓子持ってたはず。
なー?太輔!」
「あっ、うん。」
北山がお腹をすいた時のために北山の好きそうなお菓子をいつもいっぱいカバンに詰めてきてる
お菓子だけじゃなくて、寝た時のためのブランケットとか、風邪ひいた時の薬とかマスクとか
あと北山は唇をよく舐めるから
リップとか、
どれも何度か必要とされた場面があったけど、
まず北山は困ってても俺に頼まないし、
俺も自分から渡せない。
どれも役に立ってないけど、
一度入れたらもしものことを考えて、
カバンから出せなくなる
「あっ、藤ヶ谷もってるの?藤ヶ谷のカバンおっきいからなんでも入りそうだな笑」
って、
この大きいカバンは俺が北山のドラえもんになるための物だよ笑
「あー、このチョコ食べる?あんまり甘くないから、俺いらないからさ。」
「甘くないの嬉しいわ笑さんきゅ。」
俺が渡したチョコを嬉しそうに口に放り投げた。
北山に食べてもらえるそのチョコが羨ましい
「うま!!ほんと藤ヶ谷はなんでも持ってるよな!
まるでドラえもんみたい!笑笑」
ドラえもんかぁ、、
それなら北山はのびたくん???
「じゃあ北山専属のドラえもんになるよ笑」
"じゃあとりあえず今日から北山の家の押入れに住まわせて?"
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作者名:藤北でする。 | 作成日時:2018年3月26日 12時