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「本当に良かったのかえ?」




レイが用意してくれた馬車に乗って彼の住んでる館まで向かう。




真剣味を帯びた真紅の瞳がじっと私を見つめる。




うっ…
私、この瞳が苦手だ。
なんでも見抜かれているようで。
吸い込まれてしまいそうなほどに綺麗で。
つい目を逸らしてしまう。




『う〜ん…ほんとはしたくないんだけどな。充分待った。けどなんにも変わらなかったし。でも後悔はしないよ。』



だって私が間違ってるならレイが止めるだろ?




レイはふっと笑って



「信じてくれてるのじゃな」




頭をそっと撫でてくれた。




イズミたちには悪いけどな…

明日朝になったらびっくりするだろうな。

私がいなくなってんだもん。

せっかくアラシが言ってくれた言葉、無視したことにもなっちゃうし。




「大丈夫じゃよ」





くしゃくしゃ
髪の毛をかき乱される。




『お、おい!ボサボサになるだろ!』




レイの手に自分の手を重ねる。





『ありがとな』






これからたくさん大変なことだって起きるだろうし苦しめてしまうかもしんない。




それがわかってて手助けしてくれるおまえが大好きだよ。

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作者名:ほたる | 作成日時:2017年11月23日 0時

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