わたしの家族 2 (ページ15)

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「うわ、びっくりした」

扉を開けたら目の前には蹲る涼介と
それを支える慧の姿

え？なんで、？

「涼介、お前寝てろって言ったじゃんか

慧も、起きてんなら涼介連れ戻せよ」

「ふふ、違うの
涼ちゃん、Aのこと心配でここにいたいって」

でもちゃんとブランケットも被せてあって
慧なりにいろいろ考えた結果の最善の策なんだろう

「お前、馬鹿だな」

涼介の気持ちは痛いほどわかるけど.........。

座ってるのに、支えがないと保てないくらい
きついんじゃねえか

「ほら、涼介、行くぞ」

さっと抱えてベッドに寝かせる

「.........A..........は......？」

ほんとに2人ともお互いのこと思いすぎだっての

「大丈夫、発作も落ち着いて、ちゃんと寝てるから、な？」

それよりお前も相当熱高えだろ

「まずは自分の風邪治せ
はい、もう寝た寝た」

慧が持ってきてくれた市販の風邪薬を飲ませれば
30分もしないうちに眠りについて、

なんで慧が起きてるのかも気になったけど、どうせ父親の勘とか訳わかんないこと言い出しそうだからやめた

涼介の部屋をそーーっと出たら

「大ちゃん、大ちゃんもお部屋で寝な」

って。

「え.........でも」

「ん、大丈夫、Aは慧ちゃんが見とくから

明日も学校でしょ？
ありがとね、大ちゃん、2人を助けてくれて」

頭をぽんぽんって。
そんなことされたら.........調子狂う

「ん..........わかった、じゃあ......任せる」

なんだかんだ頼りになる父親だからね

「よく眠るんだよー」

って。

.........ただ子供扱いしてるだけかよ