11話 ページ12
長らく失踪して大変申し訳ないです
徐々に色々と落ち着きつつあるので、連載を少しずつ再開していきます
よろしくお願いします
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アルベド「僕から一つだけ言えることがある」
アルベドさんは、私の傷を布で縛ったりと応急処置をしながら、真剣な面持ちで口を開く。
アルベド「君がどんな人間で、どんなものを背負っていようと、周りの人達には関係はない。ジン達が君に優しくするのは、君が大切で必要だから。じゃないのかい?」
周りの言葉、たまには信じてあげた方がいい。
そういったアルベドさんの瞳は、あの時と同じ。
何かを見透かしているような、澄み切った空のような色。
何故か目を逸らせずに、暫く見つめあってると、急に頭を撫でられる。
『えっ....!?』
突然の出来事に拍子抜けし、思わず声を上げる。
アルベド「あぁ、ごめん。人はこうすると安心するだろ?まだ表情が重く、不安そうだったから。」
彼なりの気遣い......らしい。
彼の手は冷たかったが、何故か触れられた部分は暖かく感じた。
不思議だ、魔法かなにかにかかった気分だ。
そして、その小柄な身体からは想像もしないくらい、軽々と私を背負う。
どこから湧いてるんだ、この力。
アルベド「騎士団の他の人はともかく、僕はキミの行動に心底興味が湧いている。だから、困った時はボクを訪ねてくれればいい。君のことはいつでも歓迎するから。」
今までの言動から、彼が本心しか言わないことは分かっていた。
だから、少しだけ、ほんの少しだけ、その言葉に心が暖かくなった気がした。
そして、気づけば背負われたまま眠りについていた。
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作者名:ウォシュレット | 作成日時:2021年12月7日 6時