Symphony12【病系】【短編集】

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黄side







ピンクと青が溶け合う空を見上げながら歩いて、すぐ見えてきた校門を潜り靴を履き替えて教室に向かった


ｶﾞﾗｶﾞﾗ と教室のドアを開け中に入る



「 、ぁれ、？ 」

「 、！あれ！ 」


教室にはまさかの彼がいた。僕を助けてくれたお兄さん




「 え！このクラスだったの！？ 」

「 …ぇ、ぁはい 」


僕にも気づいてくれたその人は小走りでこちらにやって来て食い気味に聞く



自由登校の僕らはクラス全員が揃うことなんて滅多にない

それがいい所でもあって。だからこそ色々な事情を抱えた人達がいて…


こんな明るい人もこの学校に通っているんだ。と意外だった

まさか同じクラスなんて




「 俺莉犬。挨拶できてなかったよね 」

「 、るぅとです 」

「 よろしくね。もう体調は大丈夫なの？ 」

「ぁはい、 」

「 そっか、良かった 」

「 あの…タク券。ありがとうございました 」

「 あぁ全然！あれ貰ったものだから 」


そう言ってにこって笑う莉犬



「 入学して1週間経つけど、初めて学校来れたw 知ってる人いて良かった〜 」


僕の席の隣の椅子に座り足をぶらぶらさせながら言う莉犬



「 りいぬくん！あのアニメ見たよ〜 」

「 ぁほんと？ありがとね 」


そんな莉犬にクラスの女の子が話しかければ、爽やかにそれを受け応えていた




「 アニメ？ 」

「 あぁ、俺ね声優やってんだ一応 」

「 、え？ぁごめん。僕、アニメとかあんまり詳しくなくて 」


そっか。芸能活動とかクラブチームでのスポーツとかやっている人たちもこの学校に通っているって聞いたことがあった




「 全然！むしろ知らな人との方が楽だし 」

「 ぁだから、タク券？ 」

「 そうそう。けど勝手に使ったら怒られるから内緒ね？ 」


そうやってにこって笑う莉犬は、僕の救世主であり、高校入って最初の友達だ





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桜並木を抜けてep.1−fin.


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このお話は全何エピソードかも決めずにタラタラと書き続けようと思っているシリーズです🌸
同じ通信制高校に通う生徒のお話。赤黄桃水は出演予定で、皆同じクラスの高校1年生って形で進めていきます( ᵕᴗᵕ )

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