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橙side
「 、っおまぇには、関係ないだろ!? 」
「 関係なくないですね、彼はここの従業員ですし。従業員とお客様との間に挟む私情の方が関係ないと思いますが 」
「 、っ……、 」
「 お会計。どうされますか? 」
「 ………、帰るぞ、 」
「 ありがとうございました 」
さとみくんに完全に敗北し帰って行ったいじめっ子達
そいつらが店を出るまで頭を下げていたさとみくんは頭を上げ目が合った
「 大丈夫か? 」
「 …ぁ、はい、、、 」
「 代わるよ。顔色悪いし、ちょっと休んでれば?丁度ヘルプの子来てくれたし 」
「 ……いゃ、やれます 」
「 …そう?じゃあキッチンの方回ってくれる? 」
「 分かりました… 」
先輩に交代してもらって、キッチンの方でその日のバイトは終えた
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いつもより何倍も疲れたな…と更衣室で制服を脱ぎながら考える
「 おつかれ 」
「 お疲れ様です。あれ、上がりでしたっけ? 」
更衣室に入ってきたさとみくんは近くにあった椅子に腰を下ろした
「 ん、いや。まだあと1時間w 」
「 休憩ですか? 」
「 、そんなもんかな。
……なぁ、ジェル。なんかあったら言えよ?学校とか家族とかに言いずらいこと、もしあったら、、、 」
さっきの様子見て分かっちゃったんだろうな
「 ……、大丈夫ですよ、 」
「 そう見えねぇから言ってんだ。その手首の傷だって猫じゃねーだろ 」
ギクッと心臓が跳ね上がる。さとみくんはもう全部分かってるんだ
「 ………、 」
「 ジェルは何もおかしくないから。虐められるようなことしたのかなとかそんなの考える必要も無い。虐める方が心病んでんだよ 」
吐き捨てるように言った彼の台詞がやけに胸に残った
「 だから、お前が傷つくのはお門違いも甚だしいからな 」
「 ……はぃ、 」
「 なんかあったら俺に言え。いつだって俺はお前を認めてやる 」
助けるとかそんなこと言われたくなかった
ただ俺が間違ってないと、悪くは無いと言って欲しかったんだ
「 ……、はぃっ、 」
「 え?w 泣くなよw 」
「 、いや……泣いてないですよ、ッ 」
「 はははw あっそう、w 」
あぁこんな人になりたいなと純粋に思った
こんな風に、強くてかっこよくて優しい人に____
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Role Model−fin.
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らふのすけ(プロフ) - たきこみごはんさん» リクエストありがとうございました🙌🏻今後ともよろしくお願いします🕊 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - ぽさん» リクエストありがとうございます( ᵕᴗᵕ )多少お待たせしてしまうかと思いますが、気長にお待ちいただければと思います🙇♀️🙏 (5月2日 19時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - リクエストありがとうございます!。最高でした!らふのすけ様のお話大好きです! (4月30日 11時) (レス) @page47 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)
ぽ(プロフ) - いつも小説を楽しく拝見しています!リクエストをさせて頂きたいです、黄くんのだいぶ長引いている夏風邪を全メンバーで看病して頂きたいです!その他細かい設定はお任せさせて頂きたいです。お願いします! (4月29日 23時) (レス) id: 46eeb8c8aa (このIDを非表示/違反報告)
たきこみごはん(プロフ) - アンケートやっておきました (4月16日 7時) (レス) @page35 id: 02876b26ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2024年3月10日 2時