Symphony12【病系】【短編集】

156_Role Model［橙×桃］* ページ25

リクエストありがとうございました( ¨̮ )
▶︎いじめ、自傷行為(学パロ)(いじめ要素がかなり強めかもです(＞＜))
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橙side








いつからだろう。学校が楽しくないと思った。行きたくないと思った


目を閉じて、朝起きて、学校に行かないとと思うと苦しくて息がしずらくて、体が重たくて

そんな朝が来て欲しくなくて、夜一人で涙が堪えられなくなったり。




認めたら負けなのかもしれないけど、もうここまでいったら勝ちとか負けとかどうでもいい。

俺は、クラスメイトにいじめられている

パシられるのは日常茶飯事。恫喝や、暴力も受けてきた


担任に話したが、結果はだんまり。知らんぷり

助けを求めたって無駄だって知って、俺の中の何かが壊れて、結果俺は自分で自分のことを傷つけ始めた





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「 ………なぁ、その傷。どうしたん？ 」


バイト前、更衣室で着替えていると掛けられた声




「 ぁ、いや…、猫に、引っ掻かれてw 」

「 猫飼ってんの？ 」

「 ぁ、は…はぃ、、ぁいや、野良猫、、 」

「 ぇ、ぁそっか！え？種類分かる？雑種？俺も猫飼っててさ、、 」


バイト先の先輩のさとみくん

俺の腕に付けられた傷を見て声をかけてきた



唯一俺が心安らかに息ができる場所がこのバイト先だ






「 見て！俺ん家の猫 」

「 …うわぁ、、かわい！ 」

「 だろ！？ほんっっとに可愛いんだよこいつら 」



スマホの画面いっぱいに綺麗な顔をした猫の写真を俺に見せて満足そうに言うさとみくん

何やら猫との愛おしかった話をし続けていたが、それを流しつつ先に更衣室から出た










「 …………、ぇ？ 」



バイトのメンバーに挨拶をして、勤怠を切ってカウンターから店を眺めた


奥の方、静かなカフェにはそぐわない騒がしい奴らが居るなとそちらに目をやる。

そいつらが俺のいじめっ子達だと気づくのにそう時間は必要なかった





手が震える


なんで、、、

あいつらに会わない為に、少し離れたこの場所でバイトを始めたのに

やっと慣れてきて、楽しくなってきて、ここが唯一の俺の安らぎの場所だったのに








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