Symphony12【病系】【短編集】

153_横を見れば君がいて【水×橙】 ページ15

▶︎虚弱体質(シェアハウス設定)
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水side








生まれた時から体が弱かった


体の免疫とか抵抗が弱くて、すぐ風邪をひく 長引く

自分に合わない薬が多くてなかなか効かない


入院するまでには至らないけど、ベッドとお友達になることは多かった








「 けほっけほっ、、ｺﾞﾎｯｺﾞﾎ、、はぁ 」



グループとか仲間とか、チームとか。そういうのは避けて生きてきた

昔やってたサッカーは、案外楽しくて試合に出れていたけど、僕が体調を崩して休んだ試合で負けた。僕のせいだって言ってるのを聞いて仲間がみんな敵に見えた


それから、迷惑かけちゃうなら1人でいいって思うようになった


何となくで始めた配信。始めは1人で自分のペースでやるだけだったから楽しかった

誘われて、グループに入ることを決意して。メンバーに自分の体のことを話した。




大人になるにつれ、優しい人も多いって知った

逆に、優しくない人も居るって分かっていた


メンバーはみんな揃いも揃って優しい人たちだった。優しすぎる位に








「 ころちゃん〜、ご飯食べれそうですか？ 」

「 、っはぁはぁ、……、 」

「 ちょっと体触りますね 」


部屋に入ってきたのはるぅとくん。息をするのもやっとで返答ができない




「 汗びっちょりですね、着替えましょうか 」

「 …はぁっ、、ﾝ……、きもちわるい、、ｯ 」


そういえば直ぐにガーグルベースを渡してくれて、体を起き上がらせる

けど、戻すほどでもなくて結局そのまま何度か嘔吐いただけだった




「 、、ごめん…っは 」

「 大丈夫です、ご飯なんかゼリーとかにしときましょうか 」

「 ……ぅん、…るぅとくんが、作ってくれたの、？ 」

「 、いや。今日はジェルくんです 」

「 そぅ……、ごめんって、言っといて…、げほっけほ、 」



月に1回はこんな感じで体調を崩してしまう

グループの仕事に穴を開けてしまったり、りすなーさんにはそれがバレないように上手く工夫したり…


みんな嫌な顔せず、看病してくれる。けれどいつも罪悪感は消えることは無い



自分がもっと丈夫な体に生まれていたらどれほど楽だったかなんて考え出したらキリがない







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