Symphony12【病系】【短編集】

152_レシピ通りの味とはならないけど【赤×水】 ページ11

▶︎喉風邪 過呼吸
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赤side








季節の変わり目だからか、乾燥しているからなのか、はたまた自分がケアを怠ったからなのか

俺は今、喉が痛くてたまらない


別に熱があるわけでも、体がだるい訳でもないけどただ喉が痛いと言うだけで、何をするにもやる気が起きない





「 はぁ……、 」


喉に効く飴を舐め続けていないと違和感が収まらなくて、飴を舐めていればお腹は空かなくて。

今日は1日ご飯食べてないななんて思いつつも、明日も早いしいいや。とそのままベッドに入った






次の日、なぜ俺は加湿器を付けて寝なかったんだと後悔したってもう遅くて、全然治ってない喉の痛みにテンションを下げつつもベッドから起き上がる


今日は、すとぷりで今度新しく挑戦してみることになったゲームアプリの音声収録日

色々なボイスを撮るわけで、一応声優の経験もある俺はきっと期待値もそれなりに高いだろうから頑張らないといけない



朝からまた、お馴染みののど飴を口に入れて家を出る

玄関先で「行ってきます」とその声はいつもと同じように聞こえていた





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「 おはよーございますー 」

「 莉犬さんおはようございます。 」


スタッフさんに挨拶をして、部屋に入る

俺より先に収録を始めていたのはころちゃんで、ブースの中にいる彼と目が合って手を振りあった





「 可愛いじゃん、ころちゃん 」


ころちゃんが撮ったボイスを聞いていく。どれも無邪気で可愛い感じ。凄くいいと思う




「 もぅこんな感じですかねw やっぱ難しいわぁ、莉犬くんとかさとみくんはやっぱ凄いなぁ 」

「 いやいや、ころちゃんも上手かったよ 」


ころちゃんの収録が終わって次は俺の番。ころちゃんは「勉強します！」とか言って俺の収録を見て帰るらしい

恥ずかしいし、俺も本調子じゃないから正直やめて欲しいが…もちろんそんなこと言えるはずもなかった








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