108_ちっぽけep.5-2[赤×all] ページ42
二章前から書いているシリーズのエピソードファイナルです.
最初から読みたい方はコチラの ちっぽけep.1 からどうぞ😌
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水side
「 何かあったらすぐナースコール押してな? 」
「 ぅん、 」
ジェルくんは莉犬くんに優しく声をかけ病室を出ていった
夏も終わって、そろそろ秋と呼べるようになってきた頃
莉犬くんはベッドの上でぐったりしていることが多くなった
鼻から酸素を送るチューブはもうかなりの間外せてなくて、ジェルくんが様子を見に来る回数も増えている
「 大丈夫だよ 」って「 心配しすぎ 」っていつも莉犬くんはニコニコしてるけど、逆にそれが心配だなって思っちゃうんだ
.
「 ねぇ、みんなー?起きてる? 」
消灯後、暗い部屋の中で莉犬くんからの突然の呼び掛けにそれぞれ答える
「 今度さ…お月様見に行かない? 」
「 …月? 」
「 うん! 」
正直言っていることがよく分からなかった
なんでお月見したいなんて考えに至ったのか
「 夜勝手にどこか行くなんて無理じゃない? 」
「 内緒でだよ、! 」
「 …どこに、? 」
「 この病院の裏山なら近いし行けるよ 」
莉犬くんは僕らの質問に次々と饒舌に答えていく
「 さとみくんは、寝た? 」
「 …起きてる 」
「 なんで賛成って言ってくれないの?! 」
「 、いや。莉犬がいいのかよそれ 」
「 え? 」
「 莉犬がこの4人の中で1番今…あれじゃんか 」
眠そうな少し緩い滑舌の中で話すさとみくんの言っていることはよく分かる
4人の中で1番今しんどそうな莉犬くんがそんなことして大丈夫なのかってことだよね
「 俺は、…余裕だよ!だから提案してるんだよ 」
「 …別に、、今じゃなくてもいいでしょ、 」
「 確かに。莉犬、今は安静にしてた方が 」
「 ………今じゃないとダメなんだよ 」
先程までの饒舌さはどこかへ消え、
莉犬くんのものとは思えない、暗くて低い声が部屋に響いた
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らふのすけ(プロフ) - りらさん» 初コメとても嬉しいです︎🐣素敵なお言葉とても染みますありがとうございます( ; ; )これからもよろしくお願いします頑張ります💪🏻 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - yuka_ayatonさん» リクエストありがとうございました^^紫さん書いて無さすぎてド下手ですみませんでしたw またリクエスト募集し始めましたら是非よろしくお願いします☺️ (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - 音湖(ねこ)さん» お読み頂きありがとうございました🌷見返しずらいでしょうにわざわざ感謝です^^; 次のシリーズも近いうちに出ますのでぜひご覧下さい!これからもよろしくお願いします🥰 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りら - 初コメント失礼します。いつも更新楽しみにしている読者です。お話の書き方や表現の仕方が大好きで、いつも感動してしまいます。移行されるということで、これからも楽しみに読ませていただきます😭😭応援してます! (10月11日 11時) (レス) @page48 id: e8dd8a012a (このIDを非表示/違反報告)
音湖(ねこ)(プロフ) - シリーズ完結おめでとうございます、お疲れ様でした!!最後までドキドキしながら読ませていただきました笑 最初から全て見返したのですが、4人の絆や橙くんとの信頼関係など見れてとても楽しかったです…!! これからも更新がんばってください!! (10月9日 19時) (レス) id: 8082cd32f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年8月22日 20時