Symphony8【病系】【短編集】

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水side







「 …え！？ なんでなーくんがいるんですか？ 」


ようやく起きてきたるぅとくんが驚くのも無理ない

だって僕達だってさっき散々驚いたんだから





「 みんなが大変って聞いて、来ちゃったよ 」


なーくんは大きな袋3袋分の食料やら薬やら必要な物資を持って来てくれた






「 、ありがとうございます。…さとみくんは？ 」


辺りを見渡したあと、るぅとくんが続ける




「 さっき部屋戻って行ったよ 」


なーくんが来たあと直ぐに、頑張ろうスイッチが切れたっぽくてフラッフラな足取りで部屋に戻っていった

自分だって風邪ひいてるのに、看病側に回ってくれてたからゆっくり休んで欲しい





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「 みんな熱どれくらいあるの？ 」


なーくんの問いに、みんなで体温計を回し合い答えていく



突然のなーくん訪問にみんなテンション上がっちゃって分かってなかったけど、笑っちゃうくらい揃いも揃ってみんな高熱だった







「 もうほらーみんな寝る寝る！ご飯は食べた？ 」

「 さとみくんが作ってくれて… 」

「 僕はまだ食べてないです…けど、お腹すいてない 」

「 るぅちゃんのは残してあるよ 」

「 じゃあるぅとくんはまずご飯ね。食べれる分だけでもいいから食べて 」




なーくんがキッチンの方に移動すると、4人はいっせいにそれを目で追った


誰一人として頭が回ってないから、動くものを見つけると目で追っちゃう本能的なやつだきっと



それに気づいてなーくんはへへへって笑ってた






「 お風呂入る人は入って。寝る人は歯磨いて寝なさい？ 」


お母さんみたいな口調に言われ、みんなゆっくり動き出した




「 この服の山は何？洗うやつ？洗ったの？ 」

「 これは、昨日…あの、 」

「 俺と、莉犬で干したやつ…？ 」

「 そうそぅ、さっき取り込んだ…、っけほけほ 」


普段は一人一人別々に洗うけど、今回だけはみんなで一気にやっちゃおうって

風邪ひいてる時の家事ってほんとにきついからジャンケンして負けたじぇりーぬに洗濯をしてもらったんだった




「 、風邪ひいてる時の、洗濯…めっちゃ大変 」

「 ほんま…上下運動多くて倒れるかと思ったわ、 」


なんて言う2人はソファーに座ってぐったりしている





「 俺が畳んどくからもうみんなは寝ていいからね？ 」

「 いいの、？ 」

「 もちろん。今は早く治すこと1番に考えて 」


お言葉に甘えて、直ぐに部屋に戻りベットに入った





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