Symphony8【病系】【短編集】

107_仲良しこよしのなにが悪い【all×紫】* ページ39

リクエストありがとうございました🙌🏻
タイトルに記載の通り紫さん出演です．苦手な方はお控えください
▶︎インフルエンザ(シェアハウス設定)
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桃side








［本日のすとぷり生放送は中止とさせて頂きます］


SNSに投稿されたその文章

俺はそんな重大な投稿も確認できないほどに慌ただしく動き回っていた






「 ｹﾞﾎｯｹﾎｹﾎｯ、っん"、ごほっごほ 」

「 部屋で寝てろー、ご飯出来たら持ってってやるから、 」

「 さとみくんだって、…っけほ、部屋で寝てなよ 」



誰が持ってきたかなんてもう分からないしどうでもいい


すとぷりはうすで今、インフルエンザが大流行中だ







全員一斉に体調を崩すなんて馬鹿みたいな話本当にあるんだなと笑い話になるのはもう少し先のことで

今は、この危機的状況に精一杯動かない脳みそを働かせるのに必死だ




「 ……あぁ、くそ 」



頭がズキンズキンと痛んでぼーっとしてしまう

そのせいでせっかく作ってたお粥を少し焦がしてしまった






「 、もぅ味わからんわ…ゴホゴホっ 」


もうこれ以上料理は無理だと、半ば諦め火を消してお鍋ごと机に持っていった




「 ころん、ご飯出来たよ。他のみんな呼んでくるからお皿とか用意しといてもらってい？ 」

「 …んー、 」

「 動ける？ 」

「 動けるよ、っゲボっけほ 」



ソファーからゆっくり立ち上がったのを見届けて、俺は階段をのぼり3人を呼びに行った







「 ごはんできたよ、 」



一人一人ドアをノックして声をかける

返答があったのは莉犬とジェル


るぅとは多分寝てるのかな





「 、ごめんなさとちゃん…作ってくれてありがと、 」

「 ううん。少しは寝れた？ 」

「 おん、 」


るぅとの分をお椀に先によそって、残りを4人で分ける




「 、味…どう？俺もうあんまわかんなくて 」

「 俺も、鼻詰まっててわかんない…けどおいしいよ、 」


みんな、味なんてよく分かってないけど

疲れきったような生気のない表情で、おでこに冷えピタを貼った4人の顔を見ながら4人で笑う




俺ら、やばいなって


たったそれだけで、なんだか少しだけ元気が出た






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((ピンポーン



そんな時突然インターホンがなった





「 はーい、…誰？ 」


カメラに映っていたのは帽子を深く被って、マスクをつけた一件不審者にも見える人




『 なーくんだよ、！ 』

「「 なーくん！？ 」」






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