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水side
耐えようとはしてたんだけど我慢の限界で、トイレに駆け込んで…
隣の個室が閉まってるなんて気づけてなかったし、まさかそこに入ってたのがメンバーだなんてどんな確率だよ
声をかけられた時、さとみくんの声だとすぐに分かって心臓がキュッと一瞬止まったかのように冷たくなった
ずっとメンバーには隠してきたけど、さとみくんになら…さとみくんなら助けてくれると思って鍵を開けた
僕の背中に触れた大きな手の温もり
吐き気は治まり、安心できた
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「 なんで着いてくるの 」
「 は?w だって楽屋一緒だしw 」
「 あぁ、そうか、 」
2人で廊下をとぼとぼ歩きながら部屋へと戻る
「 ころん 」
部屋に入る直前、さとみくんに名を呼ばれ振り返った
「 俺今日お前ん家行くから 」
「 、は!?なんで! 」
「 いいから 」
「 いいって何w 」
ついさっきまで息苦しくてあんなに気分が悪かったのに、今は全くそんなことがない
もう飛びっきり元気だからさとみくんに心配かけることも無いのに
結局行くって聞かなくて、タクシーにも無理やり乗ってきて僕の家まで来たさとみくん
「 片してないよ 」
「 別にいいわw おじゃましまーす 」
自分の家かのようにソファーに腰を下ろしたさとみくんは僕の様子を眺めてる
「 ホントなにしに来たの?僕もう大丈夫だよ、 」
「 …お前、なんか悩んでるから。」
痛いほどに真っ直ぐな瞳が僕を見透かしているようだ
「 ……、 」
「 別に悩み言えなんて思ってないわw 覚えといて欲しいだけ。俺たちはお前の悩みくらいいつでも聞く 」
「 ふっw かっこよ 」
真剣な面持ちで言ってくれたその言葉に僕は確かに息詰まっていた胸が晴れ晴れした気がした
それから僕には心強い仲間がいると分かっただけで、僕の異変にすぐ気づいて気遣ってくれるみんながいるおかげで
謎の吐き気はあっという間になくなっていった
「 さとみくん、ありがとね 」
「 、っは?wなんだよ、www 」
「 …いや、、なんでもない 」
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アオイ−fin.
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らふのすけ(プロフ) - りらさん» 初コメとても嬉しいです︎🐣素敵なお言葉とても染みますありがとうございます( ; ; )これからもよろしくお願いします頑張ります💪🏻 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - yuka_ayatonさん» リクエストありがとうございました^^紫さん書いて無さすぎてド下手ですみませんでしたw またリクエスト募集し始めましたら是非よろしくお願いします☺️ (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - 音湖(ねこ)さん» お読み頂きありがとうございました🌷見返しずらいでしょうにわざわざ感謝です^^; 次のシリーズも近いうちに出ますのでぜひご覧下さい!これからもよろしくお願いします🥰 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りら - 初コメント失礼します。いつも更新楽しみにしている読者です。お話の書き方や表現の仕方が大好きで、いつも感動してしまいます。移行されるということで、これからも楽しみに読ませていただきます😭😭応援してます! (10月11日 11時) (レス) @page48 id: e8dd8a012a (このIDを非表示/違反報告)
音湖(ねこ)(プロフ) - シリーズ完結おめでとうございます、お疲れ様でした!!最後までドキドキしながら読ませていただきました笑 最初から全て見返したのですが、4人の絆や橙くんとの信頼関係など見れてとても楽しかったです…!! これからも更新がんばってください!! (10月9日 19時) (レス) id: 8082cd32f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年8月22日 20時