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桃side
なんか変なもの食ったかな〜と思い出しても何も当てはまらない中、謎の腹痛が襲ってきてトイレに籠る
すると、少しして誰かがトイレに入ってきた
と思えば、がちゃんと扉の鍵が閉まる音がしてほぼそれと同時に嗚咽が聞こえた
「 …ッゲホ、おぇっ、、…ッ、ごほっげほっ 」
完全に出るタイミングを無くした俺は、辛そうなその声を聞き耐える
声をかけるべきか。あまり親しくもない人だったら逆に迷惑かもしれない
「 …っん、ゲホッゲホ、ぉえ、ぅぇ…ッ 」
けど、このまま無視するのは嫌で声をかけてみた
「 ……ぁの…大丈夫ですか、? 」
「 …、 」
俺のその声に驚いたように壁越しにいるその人は息を飲むように静かになった
「 ……、大丈夫、ですょ…、けほけほ 」
「 、ぇ、?もしかしてころん…? 」
声を聞いてすぐに分かった
扉を開けて洗面台で手を洗う。きっとこの扉の向こうにはころんがいるのに返答はしてくれない
「 ……、違うならそっとしておきます…。、けど、ころんなら、このドアの鍵。開けて 」
ここは事務所だから知らない人ってことはないだろうけど、スタッフさんとかだったら気まずいだろうから
けど、メンバーだったら話は違う。家族だから。俺が助けるから絶対。
((カチャ
その音と同時にドアは勝手に開く
「 っ、ころん。お前顔真っ青じゃん 」
「 …ッ、さとみく、ん… 」
「 いいよ、最後まで出し切っちゃえ 」
真っ青な顔をして目に涙を溜めたまま俺を見る
そんなころんの背中を少し擦ればすぐに背中は波打った
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「 、ごめん… 」
「 …それは何。こんな姿見せて?それとも体調悪いのを隠してたことについて? 」
「 こんな姿見せて、かな、? 」
「 はい、ブッブー。お前が罪悪感を抱くべきは、俺たちに体調が悪いのを隠してたこと。けど謝んなくていい 」
寝癖のまま来たのかってくらいクシャクシャな頭を更にクシャクシャにするように頭を撫でる
「 やめてよっ 」
「 もぅ全部でた? 」
「 でた 」
「 ん、そう。じゃあ今日は休め 」
「 …やだよ、 」
「 なんで 」
「 休んだって、治んないもん… 」
ころんのその言い方は、あの嘔吐の原因が分かりきっているかのようだった
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らふのすけ(プロフ) - りらさん» 初コメとても嬉しいです︎🐣素敵なお言葉とても染みますありがとうございます( ; ; )これからもよろしくお願いします頑張ります💪🏻 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - yuka_ayatonさん» リクエストありがとうございました^^紫さん書いて無さすぎてド下手ですみませんでしたw またリクエスト募集し始めましたら是非よろしくお願いします☺️ (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - 音湖(ねこ)さん» お読み頂きありがとうございました🌷見返しずらいでしょうにわざわざ感謝です^^; 次のシリーズも近いうちに出ますのでぜひご覧下さい!これからもよろしくお願いします🥰 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りら - 初コメント失礼します。いつも更新楽しみにしている読者です。お話の書き方や表現の仕方が大好きで、いつも感動してしまいます。移行されるということで、これからも楽しみに読ませていただきます😭😭応援してます! (10月11日 11時) (レス) @page48 id: e8dd8a012a (このIDを非表示/違反報告)
音湖(ねこ)(プロフ) - シリーズ完結おめでとうございます、お疲れ様でした!!最後までドキドキしながら読ませていただきました笑 最初から全て見返したのですが、4人の絆や橙くんとの信頼関係など見れてとても楽しかったです…!! これからも更新がんばってください!! (10月9日 19時) (レス) id: 8082cd32f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年8月22日 20時