. ページ24
.
黄side
会議が再開しても、莉犬の様子が気になってしまって会議に身が入らなくなってきた
ダメだダメだと思いながら、莉犬自身は大丈夫って言ってるんだから僕はしっかり集中しないと。と椅子を座り直し資料に目をやる
「 莉犬。お前さっきから大丈夫か? 」
莉犬の前に座っていたさとみくんが、莉犬に対して聞く
変わった様子に気がついていなかったころちゃんもその言葉でふと顔を上げ莉犬をみた
「 …え、?w なにが? 」
「 お前体調悪いだろ。マスク外してみ 」
「 ……大丈夫だよ、 」
へへへと笑って逃れようとしているから、さっきの体の熱さを感じたのも相まって莉犬のマスクに手をかける
「 やめてよっ、 」
「 莉犬、ごめん 」
マスクを取ると真っ赤な顔と潤んだ瞳が僕たちを見る
.
「 できるよっ、おれ…っ 」
「 いや。辞めておこう 」
「 ……、 」
「 莉犬。こっちで少し休も? 」
先に気がついてたんだから、止めればよかった
「 ごめん…ごめんなさい…ッ 」
彼の肩を持って立たせようとした瞬間、彼の肩は細かく震えて机にぽつりぽつりと涙を落とす
「 泣かないで莉犬 」
「 ごめんなさい…ッ 心配、掛けて…ッグス 」
「 そんなこと… 」
きっと熱がうんと高くて体も辛いはずなのに、泣きながら謝ってくるその姿に見ているこっちが苦しくなる
「 莉犬。よいしょっ 」
さとみくんが莉犬をお姫様抱っこしてソファーに運ぶ
「 体温計持ってきた! 」
ころちゃんが持ってきてくれた体温計で熱を測ると熱は40度近くあった
「 、…ン。心配かけてごめんね、 」
少し落ち着いた莉犬が泣きっ面に硬い笑顔を貼り付けてまた謝る
「 心配なんて、好きにさせろ 」
「 そうだよ!謝るの禁止 」
「 …ありがと、 」
「 莉犬くんこそいつも頑張ってくれてありがとうだよ 」
僕らが言うと莉犬は「ぅん」とさっきより穏やかな顔をして目を瞑る
「 莉犬、お大事に 」
莉犬が最大限甘えられる空間を僕たちが作ってあげたいんだよ
頑張りすぎな、気遣い上手なあなただから
.
拝啓、気遣い上手なあなたへ−fin.
.
113人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らふのすけ(プロフ) - りらさん» 初コメとても嬉しいです︎🐣素敵なお言葉とても染みますありがとうございます( ; ; )これからもよろしくお願いします頑張ります💪🏻 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - yuka_ayatonさん» リクエストありがとうございました^^紫さん書いて無さすぎてド下手ですみませんでしたw またリクエスト募集し始めましたら是非よろしくお願いします☺️ (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - 音湖(ねこ)さん» お読み頂きありがとうございました🌷見返しずらいでしょうにわざわざ感謝です^^; 次のシリーズも近いうちに出ますのでぜひご覧下さい!これからもよろしくお願いします🥰 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りら - 初コメント失礼します。いつも更新楽しみにしている読者です。お話の書き方や表現の仕方が大好きで、いつも感動してしまいます。移行されるということで、これからも楽しみに読ませていただきます😭😭応援してます! (10月11日 11時) (レス) @page48 id: e8dd8a012a (このIDを非表示/違反報告)
音湖(ねこ)(プロフ) - シリーズ完結おめでとうございます、お疲れ様でした!!最後までドキドキしながら読ませていただきました笑 最初から全て見返したのですが、4人の絆や橙くんとの信頼関係など見れてとても楽しかったです…!! これからも更新がんばってください!! (10月9日 19時) (レス) id: 8082cd32f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年8月22日 20時