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橙side
「 5分だけな 」
まだころんは予断を許さない状態が続いている
朝、さとみ莉犬るぅとにころんの元へ行きたいと猛烈な圧を聞き入れICUにやってきた
みんなの体調も鑑みて、会える時間軽減を設けた中でみんなマスクをつけて中に入る
「 声は聞こえるし、手握ってあげて 」
3人の細くて小さな手が彼の手に重なる
いくら入院してるからってこんな場面に遭遇することは少ない
というか、しない方がいいことやし
3人の見たこともないような神妙な面持ちがそれを体現している
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「 おれらひとりじゃきっと何も出来ないちっぽけすぎる人間だけど、4人だったらなんでも出来る気がするんだよね 」
なんて突然言ったのはまさかのさとちゃんで
「 みんながいたから僕もピアノちゃんと弾けました 」
「 俺だって。みんなと居るから入院も夜も怖くない 」
彼らのその言葉を聞いて柄にもなく感動してしまっている俺
いつも手を焼いてるこいつらに感動させられる日が来るなんて思ってもいなかった
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「 、そろそろな。みんな 」
タイムアップ間際、まだまだころんの元を離れようとしない3人
窓の外からその様子を見ている御家族は嬉しそうに笑いながらも泣いている
「 …またあしたでも明後日でも来てあげよう 」
みんなの体力的にもこれ以上滞在させる訳にも行かず、一人一人の肩をぽんと叩く
「 ………、ころん？、ころん！？ 」
最後までころんの元を離れなかったさとちゃんが声を上げる
「 ん、？ころん！？ 」
心電図に目をやる
1つまた1つと数値が上がっていき安定値に向かっていく
「 …………ﾝ、 」
「 ころん！／ころちゃん！ 」
ゆっくりと瞼を開いたころん
あぁ、良かった。本当に良かった
＿
「 ただいまー 」
ころんが604号室に戻ってきたのはその3日後
帰ってくるなり、3人に囲まれぎゅーぎゅーにされながらも笑顔のころんとみんなを見ながら俺はほっと安心した
血は繋がって居ないけど、家族のような暖かい雰囲気に包まれる
こんなちっぽけな病院で、はたから見たらちっぽけな人生かもしれない
けど、俺は自分の生涯をかけてこの子らの笑顔を見守り続けていたい
俺が爺さんになって、こいつらに看取られるまで
こんなちっぽけな俺だけど、そんな大層な夢を描いたりする
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ちっぽけep.4−fin.
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らふのすけ(プロフ) - りらさん» 初コメとても嬉しいです︎🐣素敵なお言葉とても染みますありがとうございます（ ; ; ）これからもよろしくお願いします頑張ります💪🏻 (10月12日 20時) (
レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - yuka_ayatonさん» リクエストありがとうございました＾＾紫さん書いて無さすぎてド下手ですみませんでしたw またリクエスト募集し始めましたら是非よろしくお願いします☺️ (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - 音湖(ねこ)さん» お読み頂きありがとうございました🌷見返しずらいでしょうにわざわざ感謝です^^; 次のシリーズも近いうちに出ますのでぜひご覧下さい！これからもよろしくお願いします🥰 (10月12日 20時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
りら - 初コメント失礼します。いつも更新楽しみにしている読者です。お話の書き方や表現の仕方が大好きで、いつも感動してしまいます。移行されるということで、これからも楽しみに読ませていただきます😭😭応援してます！ (10月11日 11時) (レス) @page48 id: e8dd8a012a (このIDを非表示/違反報告)
音湖(ねこ)(プロフ) - シリーズ完結おめでとうございます、お疲れ様でした!!最後までドキドキしながら読ませていただきました笑 最初から全て見返したのですが、4人の絆や橙くんとの信頼関係など見れてとても楽しかったです…!! これからも更新がんばってください!! (10月9日 19時) (レス) id: 8082cd32f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らふのすけ | 作成日時：2023年8月22日 20時
