Symphony8【病系】【短編集】

97_頑張ればできること【桃×all】* ページ2

リクエストありがとうございます🙇‍♀️
まだまだ募集中なので皆さんコメントお待ちしております＾＾
▶︎体調不良

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桃side










いただけたご縁はありがたく頂戴して、挑戦したい

そんな俺らに巡ってきた 音楽番組出演 というチャンス


全部の活動がもちろん大事だけど、その中でも初めてで大きな挑戦であり大事な仕事




リハーサルは番組の何時間も前から

なんならその前から打ち合わせなりでだいぶ前から準備は進めてきた








気持ちは、楽しみと少しの緊張と、やらなきゃという覚悟で昂っている

けれど、ここ最近ずっとよく分からない微熱が続いていて、体が上手く動かない


なんでこんな時に。と朝からずっと悔やんではいるものの悔やんだからって体調が良くなる訳もなく、朝より体が重たくなってきている気がする






「 …、 」

「 さとみくんよくそんな落ち着いて座ってられるね 」

「 ぇ、あぁ、w まぁまだ緊張してないわ、w 」


楽屋に通してもらいソワソワしながら部屋を物色しているころんやるぅと

そんな奴らとは真逆に、真っ直ぐ椅子に向かい座った俺を莉犬が不思議そうに見つめてた


立ってるのが結構辛かっただけなんて、口を滑らせても言うはずなく貼り付けた笑顔で答える





「 いいなぁ、俺結構緊張してきたかもw 」

なんて、期待感に溢れたキラキラした笑顔で莉犬は言う



「 わ！お弁当すごい豪華ですよ！これ食べていいのかな？ 」

「 すっごー！美味しそう 」


元気だなぁこいつら。なんてあまりに年長者っぽい感情を抱きながら、俺は倦怠感を必死に忘れようと必死だ




咳が出ている訳でも、他になにか症状がある訳でもない

隠せないほどではない。けど、地味にきついこの倦怠感。


朝、家を出る前に飲んできた薬も全然効いてなくてもうこれは気合いで頑張るしかない










大丈夫。これは頑張ればなんとかできることだ





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