. ページ39
.
黄side
「 ほんとにやるの? 」
「 やるって、いってんだろッゲホッゲホ 」
「 熱とかは無い? 」
「 無いよ、咳だけ 」
「 、…ぅーん、 」
「 大丈夫だって、俺を信じてくれよるぅとw 」
「 いゃ、信じてるよ?それは 」
さとみくんとコラボ配信をやろうとした日
配信を始める少し前に集まって話してたんだけど、あまりに咳がひどいから心配だよ
「 、分かった。じゃあ僕が配信とるからね 」
「 ありがと、ッケホ 」
「 ちゃんと病院行ってよ?ほんと 」
「 ははっ…ッゴホ、w 」
配信を初めて、一斉にりすなーさんのコメントが流れてくる
「どうもー!」と声を入れたらわぁぁっと更に増して増えたコメントにニコニコしながら配信を進めた
「 、っけほ 」
「 大丈夫? 」
配信は無事終わった。エゴサすると少しだけさとみくんの咳を心配する声は流れてきているけど、そこまで大事にはなってないみたい
「 、なんか…ッケホ、苦しいんだよな、w 」
「 笑い事じゃないですよ!ちゃんと病院行ってください。なんなら今から行こ? 」
「 今からって、w …ッゲホゲホッゴホ 」
「 さとみくん? 」
マイク越しに聞こえてくる咳き込む声
段々とただの咳じゃないように聞こえてきて、嫌な予感がした
「 さとみくん、?聞こえてる? 」
「 ッハァ…るぅと、っゲホッゲホ 」
「 さとみくん!大丈夫!? 」
「 、…ッゲホッゴホゴホ ____ 」
プチッと耳の中で小さく音が鳴って、彼との通話が切れた
「 ぇ、?さとみくん!? 」
もう一度通話をかけてみても、LINE電話をかけてみても繋がる様子が一向になくて僕は家を飛び出しさとみくんの家に向かった
タクシーの中でも何回も電話をかけてみる
出ろ、出ろと心の中で願いながら鳴り続ける呼び出し音を聞き続けた
.
「 、っさとみくん? 」
「 …っ、息…ッハァッ 」
「 どうしたの?今家向かってるからね 」
「 、息…ッ出来ない 」
僕の声が聞こえているのかは分からないけど、何度も「すぐ行くから頑張って」と言い続ける
救急車を呼びたいけど、通話は切りたくなくて…そのまま彼の家の下に到着した
「 さとみくん鍵開けて 」
「 、…開いてる、ヒュッ、ッハ 」
エレベーターのボタンを連打してとにかく早く早くと足を前に進める
勢いよく開けたさとみくんの家のドア、靴を投げ捨てるように脱いで彼の作業部屋に向かった
.
84人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らふのすけ(プロフ) - 0107さん» お読み頂きありがとうございます😌 またどこかで彼らのお話書けたらなと思っております(小声) (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - K.M.さん» ありがとうございます( ¨̮ ) (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - すなねこさん» こちらこそ改めてリクエストありがとうございました🙌中々難しいリクエスト…w頑張ります。しばしお待ちください (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
0107(プロフ) - よく笑う人は 完結おめでとうございます!いつも更新楽しみにしてたのでいよいよ終わってしまうとなると少し寂しいですが… 笑 最後は笑顔で終えられるエンドになっていて読んでいて楽しかったです!ありがとうございます!🥰 (2023年3月25日 2時) (レス) @page34 id: 13b81967d6 (このIDを非表示/違反報告)
K.M. - 読みました…!すごくよかったです! (2023年3月22日 12時) (レス) id: 646eff0921 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年2月21日 0時