. ページ20
.
赤side
「 るぅと〜 」
さとみくんがるぅとくんを揺らして起きるように促す
「 んン、……、 」
起きたくないのか低い声を出しながらも顔を上げることは無い
そんなに寝起き悪いイメージがないから珍しい光景だな
「 、るぅと? 」
隣で彼を揺すっていたさとみくんが、声色をすこし変え、自分の手を彼の首元にぴとっとつけた
「 るぅと、体起こせる? 」
「 …ん、 」
ゆっくり顔を上げた彼
あまりに真っ赤な顔色を見て、さとみくんがした対応の辻褄が合う
「 寒い? 」
さとみくんはるぅとくんのおでこに手を当てながら聞くと、彼は「うん」ととても素直に頷いた
「 、こんな暖かいのにこの部屋 」
隣で小さくころちゃんが呟く
確かに、るぅとくん以外の3人は暑いって言って直ぐにアウターを脱いでいたし、スタッフさんが気を利かせて付けてくれている暖房は文句のつけ所がないくらい快適な温度を保ってくれている
.
「体温計あるか聞いてくる」と、さとみくんが動いてくれてるぅちゃんは重力に負けるかのようにもう一度頭を机にドンッとつける
心配で元々さとみくんが座ってた席に座って彼の肩を抱いた
「 体熱いねるぅちゃん… 」
「 ん…やるよ、僕 」
か細い声が確かに訴えてくる
「 とりあえず熱測ってみて考えよ。薬とか飲んできた? 」
「 飲んでない、 」
「 僕買ってくるよ 」
「 、ありがところちゃん 」
上着を羽織ったころちゃんが控え室を後にする
それと入れ替わるようにさとみくんが戻ってきた
「 るぅと熱測って 」
体温計を脇に挟んで、一点を見つめぼーっとしているるぅちゃん
顔は赤いし、目はとろんとしているから心配だな
ピピピと鳴った体温計
るぅとくんからさとみくんが受けとり、「寝てな」とぽんぽんと背中を優しく叩いた
「 高いの? 」
「 まぁ見ての通りだね 」
「 今ころちゃんが薬買ってきてくれてる 」
「 そっか。収録時間のこととか色々相談してくるわ 」
「 ありがと 」
「 横にならした方がいいだろうから… 」
「 分かった 」
ソファーを空けて、机で腕を枕にして眠っているるぅとくんの肩を叩いて移動してもらう
ふらふらと覚束無い足取りが転びそうで怖くて支え、ソファーに彼は横になった
.
84人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らふのすけ(プロフ) - 0107さん» お読み頂きありがとうございます😌 またどこかで彼らのお話書けたらなと思っております(小声) (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - K.M.さん» ありがとうございます( ¨̮ ) (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - すなねこさん» こちらこそ改めてリクエストありがとうございました🙌中々難しいリクエスト…w頑張ります。しばしお待ちください (2023年3月31日 3時) (レス) id: 627de5e361 (このIDを非表示/違反報告)
0107(プロフ) - よく笑う人は 完結おめでとうございます!いつも更新楽しみにしてたのでいよいよ終わってしまうとなると少し寂しいですが… 笑 最後は笑顔で終えられるエンドになっていて読んでいて楽しかったです!ありがとうございます!🥰 (2023年3月25日 2時) (レス) @page34 id: 13b81967d6 (このIDを非表示/違反報告)
K.M. - 読みました…!すごくよかったです! (2023年3月22日 12時) (レス) id: 646eff0921 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年2月21日 0時