Symphony３【病系】【短編集】

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赤side









彼を支えてリビングまでやってくる

サラサラの髪を退けると、いつも澄んだ瞳は滲んでいて、青白い肌がよく分かる




「 脱水怖いから、お水のんでね 」

「 …ん、 」

「 多分さとみくん熱もあるから、ゆっくり休んだ方がいいと思うよ 」

「 …休む？、無理だろ。今日みたいな個人作業1日できる日にやっとかないと…明日からまたみんなでやること沢山あんだから……、 」

「 そうだけど… 」


彼の強い眼差しに負けそうになりながら

でも、ここまで悪そうな彼の体調を知ってしまったからには俺は休んで欲しい




「 、明日からもこんな体調のまま来るの？みんなに隠して 」

「 …まぁそうなるだろうね 」

「 ……、、迷惑！だよ… 」


ごめんさとみくん

そんなこと思ってないけど、今の君を止めるにはこの言葉しか見つからない




「 今、ここに俺がいるでしょ？今なら迷惑かけるの俺だけだよ。でも、明日以降は他のメンバーもスタッフさんにも大勢に迷惑かけちゃうよ 」

「 …、 」

「 いいよ、俺は！さとちゃんの隣にいるよ。いくら迷惑だと思われても 」

「 、ばか 」


嫌がっているような言葉。けどその言葉に甘えたような、嬉しいような感情が込められている気がした





「 寝室行く？ 」

「 …でも、寝れない 」

「 横になった方がいいと思うけど… 」

「 ……、じゃあ行く 」


ゆっくり立ち上がってふらついた彼を支えて寝室な向かう

寝室で横になった彼は教えてくれた


寝れないし、食べてもすぐに戻してしまうから、作業部屋とトイレを往復するだけの生活を送ってたって

多分ストレスが原因なんじゃないかな…




「 、、ほんとさとちゃんばか、 」

「 うるせ… 」

「 でももう今日は作業部屋には行かせないからね。俺がずっとここにいてさとちゃん見張る 」

「 、やめろ…w 」


でも本当に眠れないみたいで、「気持ち悪い」と呟いてみたり、エチケット袋を抱えて空嘔吐を繰り返したり本当に辛そう



「 、ごはん本当に食べない？ 」

「 …いらない……、莉犬ここにいて 」


震えたような彼のその声

俺にはちゃんと届いてるよ




「 、わかった 」


今は君の隣で、俺は君の心を落ち着かせる役割を全うするね





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君の隣で−fin.


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全然投稿できなくてすみません🙇‍♀️
また少しづつ投稿頻度上げて行けるように頑張ります

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