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赤side
さとちゃんに半ば強引に了承を得て家に向かう
手料理を食べたいってのももちろん本当なんだけど、最近さとみくん元気ないから心配で少し様子を見に行きたいってのが目的
家に着いてインターホンを押す。なかなか出てきてくれないから、もう1回押すと「うるせー」って怒られちゃった
エレベーターのボタンを押して、彼の家の前に到着してまたインターホンを押す
ゆっくりと少しだけ間ドア
中に立っていた彼は、真っ青な顔をしていた
「 え、、さとちゃん、? 」
「 おう… 」
「 だ……、ぇいや、おじゃまします 」
どう見ても大丈夫には見えかなったから直前で言葉を飲み込んで、靴を脱ぐ
リビングに続く長い廊下
彼はフラフラしながら歩いてリビングに入っていった
「 パスタでいい? 」
フラフラな足取りで、キッチンに立つさとみくんの背中
「 ぁ、いや… 」
「 なに、?パスタいや? 」
「 違くて…、さとみくん。1回ここ座って 」
ダイニングテーブルの椅子を指さして言う
「 ん、なんだよ… 」
キッチンから出て、俺の元に向かう途中で急に足を止めたさとみくん
「 ちょ、…作業部屋に忘れ物、 」
そう言って急いで廊下の方に出て行ってしまった
「 え、なに… 」
彼の消えていった廊下をみながら俺は近くにあった椅子に腰を下ろし彼を待った
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作業部屋にものを取りに行っただけなのに全然戻ってこないさとみくん
何してるんだろうと廊下に出ると少し離れた場所から、嗚咽の音が聞こえた
「 …さとみくん、? 」
半分だけ開いているトイレのドア
便器の前でしゃがみこんで、空嘔吐を繰り返しているまあるい背中を見つけた
「 さとみくん、! 」
「 、大丈夫……、だから、 」
彼の背中を擦りながら、今のこの状況を痛いほど視界に収める
「 、っは…、 」
何度背中が波打っても、出るのは胃液にも思えるものだったりでただたださとみくんは辛そう
「 俺、お水持ってくるね 」
脱水症状にならないようにと、お水を彼の冷蔵庫から拝借して飲ませた
けど、まだまだここからは離れられない様子だ
「 …今日ずっとこんな感じだったの? 」
「 、今日ってか…、もう何日も…っ、げほっげほ 」
「 あぁ、ごめん。俺ずっとここにいるからね。収まるまでずっと 」
また波打った背中をさする
こんなに辛い中彼は1人で耐えてたんだ
もっと早く気づくべきだった
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リーベ - 夢代行サービス、とっても良かったです…!死ネタは苦手なのですがこちらのお話は最後まで泣きじゃくりながら読めました(ノД`)・゜・。素敵なお話ありがとうございました。 (8月20日 3時) (レス) id: 09300b9193 (このIDを非表示/違反報告)
はゆの(プロフ) - らふのすけさん» 了解しました! (2023年2月14日 13時) (レス) id: b5eb2ea323 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - すなねこさん» 兄弟パロ!ありがとうございます🙌かしこまりました! (2023年2月14日 9時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
らふのすけ(プロフ) - はゆのさん» ありがとうございます🙇♀️予定ですが、46話での公開になると思います! (2023年2月14日 9時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
すなねこ - かいてくださりありがとうございます!!めちゃ刺さりました、、。リクエスト失礼します!兄弟パロで桃くんいじめでおねがいします!!看病は赤くん中心で、できれば青くんが体弱くてみんな桃くんに気付けないシチュお願いします! (2023年2月11日 22時) (レス) id: 9b8c3c3801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふのすけ | 作成日時:2023年1月8日 2時