Symphony３【病系】【短編集】

38_noblesse oblige【赤×黄】 ページ35

▶︎病み

━━━━━━━━━━━━━━━

赤side









エゴサはあんまり好きじゃない

色々言われてきたから

人の心なんてSNSにあったもんじゃないし、俺とかすとぷりを好きってだけで叩かれちゃう世界があることも悲しく思う



でも、たくさんの応援してくれてる子達の言葉だってそれ以上に沢山あって

今が恵まれていて、幸せだって感じることもちゃんとあるよ



けど…





.





「 はぁ……、 」


毎日、毎日俺は頑張ってるなんて改めて思うことはないけど、頑張ってると思う

俺と言うより 俺たち って言った方が正しい気もするけど今は 俺 って言わせて



応援してくれている子達を笑顔にするために、楽しいを届けるために


批判の矢面に立って傷つきながらその傷を隠して笑って、強いふりをするんだ







でも、もう終わりにしたいなんて


突然燃えてた火が消えそうになる時がある


急に吹いた突風とか、降ってきた雨とかに負けそうになるんだ





引き出しから遺書を取り出す度に、胸がギュッてして息が詰まる


この感情がまだあるうちは多分俺は死ねなくて、だからずっと苦しむの







＿







「 莉犬！お家行って良い？ 」


ニコニコしながら甘えた声で行ってきたるぅとくん

たしかに今日コラボしようって話だったけど




「 どうしたの急にw 」

「 ペットちゃんたちに会いたいなって！コラボもあるしせっかくだからさ？ 」

「 ふーんw 汚いとか言わないでね？w 」

「 言うわけない！僕が片してあげるよ莉犬の部屋 」


なんて弾丸で家にるぅとくんが来ることになって一緒にタクシーに乗り込んだ





.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す