Symphony【病系】【短編集】

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黄side








今日……いや昨日の最後ら辺からずっとジェルくんの様子がおかしいと思ってた


なんか足を庇っているというか、動きがいつもよりゆっくりというか、




でも、僕以外違和感は持ってないみたいだし

変に声掛けたら余計隠そうとしちゃうかもって思って様子を見ることにしていた





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ほら、着替えている時にちょっと見えた左足首のテーピング


ダンス曲中に軽くよろけて、顰めた顔



極めつけはほら、心ここに在らずみたいな顔して大事な話聞いてないしさとみくんから少し突っ込まれただけでそんな顔して

いつものジェルくんじゃないよ





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通しリハーサルが終わってすぐ僕はジェルくんの元に向かう



彼の肩を叩いて、なるべく周りに聴こえないように小声で聞いた





黄「 もしかして、昨日から足痛い？ 」


ジェルくんの肩がピクリと動いた。ビンゴだ




橙「 、なんで？ 」

黄「 昨日からなんか変ですし 」

橙「 よく見てるんやなるぅちゃん 」

黄「 っ、いやっそんなことはいいんですよ！
なんで隠してたんですか。ちゃんと見せてください 」



僕がそう言うと、ジェルくんは諦めたように椅子に座って靴を脱いだ


左足首は、パンパンに腫れていてよく今日あんなに動けてたなって感心してしまう位だった





黄「 痛いですか？ 」

橙「 痛いに決まっとるやろw 」


なんて笑っているけど、顔は引きつっている

僕らがそんなことをしているから他のメンバーも気がついて集まってきた




水「 え、、なにジェルくん怪我してたの 」

黄「 はい。昨日捻ったみたいです 」

桃「 そんな足でよく今日やったな 」

赤「 うわぁ、痛そう……、 」


橙「 ……ごめん 」


メンバーの顔を見渡して、なんでか謝るジェルくん

迷惑もかけてないし謝ることじゃないのに





水「 頑張った証拠じゃん 」


ころちゃんはそう言ってニカって笑っている




赤「 確かに！努力の証だね 」

桃「 痛い証拠は嫌だけどなw 」

橙「 さとみ、お前もっと俺を励まして 」


ころちゃんを皮切りに、笑顔の輪が広がっていった



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