Symphony【病系】【短編集】

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桃side








最近るぅとがなんかおかしい

特に今日はずっとおかしくて、ぼーっとして心ここに在らずって感じ


しまいには、自分から家に誰か招いたりあんましないくせに自分の家に来て欲しいって…

なんか嫌な予感しかしないんだよな




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「 入んねーの？ 」

ドアの前に立って、鍵を開けたのにドアを開けようとしない



「 、入る。いや、家綺麗だったっけな？と思ってさw 」

「 気にすることねーだろw 」

絶対に嘘ついてるこいつ

るぅとはふぅ、と息を吐いてドアを開けた







「 …なんで俺呼んだの？ 」

「 …え、、あぁ 」


るぅとは自分の家なのになんかキョロキョロしている



「 ちょ、トイレ借りるわ 」

トイレを借りて、洗面台で手を洗う



「 ん？ 」

洗面台に明らかに男の長さじゃない髪の毛を見つけた

それに、女性物のリップも




「 、なぁるぅと〜 」

気になったら聞いちゃうのが俺の性格で、作業部屋に居たるぅとに話しかける

けど、るぅとは棚を見ながら唖然と立っていた




「 、どした？ 」

「 …、無くなってる 」

「 え？何が？ 」

「 マイクと、キャンドル… 」

「 、何どういうこと？ 」


意味がわからなくて、必死に頭を回転させているとるぅとがその場にしゃがみこみはぁはぁっと呼吸がどんどん荒くなるのが聞こえた




「 え、るぅと？大丈夫、ゆっくり深呼吸して 」

「 …、もう、嫌……、っ 」


苦しそうに胸を抑えながらそう何度もつぶやく言葉の意味をすぐには理解できなかった






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「 落ち着いた？ 」

「 うん、ありがと… 」


るぅとの前に座って、話を聞く



「 隠してること話して。大丈夫だから 」

「 … 」

「 …話したくないなら待つよ。俺帰んないから。呼ばれて来てあげたの俺だし 」


頼れよ、何とかしてやるから





「 …、あのね、 」


るぅとがようやく口を開いた

もう4ヶ月も前からストーカー被害にあっていること、送られてきた手紙や、今日多分家に入られたことも全部教えてくれた




「 もっと早く言えよw 」

「 、だって…脅されてたから… 」

「 それで標的がるぅとから俺に変わるなら問題ないだろ 」

「 だめだよ、 」


そう言うと思ってたよ





「 じゃあさるぅと、少しの間一緒に暮らす？ 」

「 …え？ 」

「 リスナーにここバレてんならさっさと退居した方がいいでしょ。だからそれまでの間 」



そんな不安にまみれた顔から早く解放させてやりたい



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